恵方巻きって何かと思い出させるのよねえ。

旦那さまがなかなかお風呂に入ろうとしない。
私はもう入ったからいいんだけど、
明日の朝は寒いし今日のうちに入ってあったまってほしい。

そう思って何度も声をかけてる。
「入る」とは言うくせに、なかなか布団から出てこない。

ああ、私の親もこんな気持ちだったのかなあ。
まだ実家で暮らしていた頃、「お風呂入りな!」と言われることが一番嫌だったことを思い出した。


さて、今日は節分。
私たちは毎年必ず恵方巻きを食べています。
恵方巻き。2月。遡るといろんな思い出がある。

ある時は、まだお互い学生だった頃。
旦那さまは寿司のデリバリーのバイトをしていたので、
その賄いで豪勢な恵方巻きを帰りに買ってきてくれた。

ある時は、夜恵方巻きを食べる約束をしていたのに、
私が友達と朝まで飲み続けて、怒らせてしまった。

そして去年は、引っ越し前日。
生活感のないアパートで、最後の晩餐に恵方巻きを食べた。

あれから1年。
友達もいない、遠い遠い街に来て1年。
年々時間が過ぎる早さに引いてるけど、この1年は特にそう。

…こわっ。

状況も気持ちも習慣も、かなり変わった1年。
でも恵方巻きに込める願いは大体いつも一緒です。

あ、旦那さまがようやくお風呂に入る気になったようです。
スマホ持って行ったから今日は長風呂だな。

おやすみなさい。

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