CLAMPのすごさ 画材へのこだわり

前のノートでは、CLAMP展で原画を直視したことで

アナログでのトーンワークの凄さについて言及した。

まじでやばいから読んでない人は本当に見てくれ
私の文章とかはいい、
いかにCLAMPがやばいことをしているか見て欲しい


CLAMP展でおそらく多くの人が驚いたのが、画材へのこだわりだろう。
まあこだわっているのだろうとは思っていた。
でも、まさか作品のスタイルに応じて画材を縛るほどのこだわりだとは思わなかった。

まずはそのこだわりを羅列してみる。

1990年台のカラーイラストには
・金インク、銀インク
・カラートーン(すでに生産終了!)
・パテだったかな?
 岩のところに確実にフィギュア製作などで使う立体工作用のものが使われていたり

白姫抄(1992 - 1992) 全て筆ペン

CLAMPオフィシャルHPより


↑もうこの時点で怖すぎる

カードキャプターさくら(1996 - 2000) 丸ペン

CLAMP展 筆者撮影


wishの時点で丸ペンは多用していたが、人物の主線、効果などにも使い始めたのはおそらくここ
線の手数が多い!!!!


ちょびっツ
(2000 - 2002) ボールペン


漫画をボールペンで描かないで欲しい


 しかもちぃの服とかちょっと勘弁して欲しい描き込み量なんだけど
(展覧会で描かれているのはかなり質素な方)

 これをボールペンで?
 これを? ボールペンで?

 正気か?


ツバサ-RESERVoirCHRoNiCLE-(2003 - 2009)デジタル、アナログ併用

いやデジタルで背景描いて人物はアナログとか逆に手間のかかることを…でもだからこそそれゆえの力強くて幻想的な画になってるんだよなぁ…
 でもごめんこれ週間連載でしたよね?

ちょびっツとか、
『線荒れてんなぁ最近仕事増えて大変なのかな』
とか思ってました
本当にすいません

同時期に連載していたエンジェリックレイヤーや合法ドラッグの線が超絶美麗だった時点で気付くべきでした。
(当時◯学生の私はどれがどの時期に連載していたかなんて調べることすらしませんでした…)

いやちょっとこわくないですか?
普通自分に合う画材なんて少ないし、その中で最高のパフォーマンスができたら250点だろの世界で、
自分の画風を確立し
その上で作品ごとに
画材そのものをまるっと変える

いやこんなんできるの現状CLAMPぐらいでしょう……

驚きとか尊敬の前に人間技じゃなさすぎるんよ

こわい。


参考

CLAMP幹部会って幹部しかおらんやろがい


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