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M246と夏の夕

五年前に台北を訪れた際は連日36℃という猛暑だったが、それほどしんどいな、とは感じなかった。しかし今年同時期に訪れたさいは、気温はせいぜい32℃というのに非常に暑苦しく感じたのは、こちらの身体が衰えており気候の変化につ適応しかねているのかも知れない。

いずれにせよドイツの夏が老体には心地よい。

六月のドイツは一年で最良の季節である。日が長い、強い日差しだが乾燥した空気のため実に爽やか、まあこれに尽きるわけです♪

それでも正午から午後三時ごろまではさすがにでびかえ、散歩に出るのは午後七時くらいになってから。買い物などは午前中にすませておく。

七時に家をでてもまだ熱気が残っていることもあるが、しかし涼しい風が吹いて気分がよい。

何するでもない日々、夏の夕方に散歩にでる以上の快楽はないのである。

M246のマニュアル操作も別に急ぐ理由はないのでゆっくりと行う。これまたひとつの快楽といってもいいような気がする。

老人の快楽は実に簡単にすむというハナシである。




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