Canon 50mmF1.2(L39マウント)のボケ
開放値が同じF1.2なのにNokton 50mmF1.2よりボケが大きいように感じるCanon 50mmF1.2(L39)だが何か光学的理由があるのか、あるいはただの勘違いか?
開放絞りではコントラストが低くシャープネスも足らずぼんやりとした描写だが、その軟調が好みの人は多いようだ。
これだけだともっとしゃっきりした写りの現代レンズ(上記ノクトンが如き)がいいと思うケースがままある。
がしかし、文字通りのオールドレンズらしい描写が好ましい時もあって、結局は時と場合によって使い分けるしかあるまい。どっちがいい、どっちが優れている、という問題ではないのだ。
およそレンズ一本に万能性を期待することはできない。
それぞれの長所欠点を呑み込んで使う。といっても持ち出すときは一本装着するだけなので、いきおい、レンズ特性にあったモチーフを選択することになる。
つまり撮影者はレンズに使われる、ということになる。
今日、Canon 50mmF1.2(L39)を選んだのは、早春の淡い陽光が射し、のっぺりとした陰影のない暗い冬の日よりはコントラストのある画が期待できそうだったからだ。こんな場合、現代レンズだとコントラストが付きすぎてしまう。
ということで、かろうじてレンズを使ったという自己肯定ができた。
それにつけてもこのレンズのボケは柔らかくて気持ちがいい。これでほんとうにF1.2の絞りなのだろうか?べつに文句があるわけではない。できればもっとボケて欲しい♪
そしてF1.0が必要ないくらいボケれば一件落着である。