Leica DGレンズのライカさま度
とはいえ、いまさらレヴューを書くということでもない。狙いをいえば、手持ちの唯一のLeica DGレンズDG Summilux 1.7/15とSummaron-M 5.6/28の描写に如何ほどの差異があるのかちょっと気になったので確認してみる、というほどのことにすぎない。
さらに手持ちのMFTカメラはGX9(日本国内ではGX7mkIII)しかないので実に限られた条件での比較になろう。
とはいえ両者で同じ条件で撮影した画像を並べて比較、などというのは苦手なので、ただそれぞれで撮った画像を羅列するだけである。
今回はGX9+Summilux 1.7/15。
もとはといえば、パナの「フォトスタイル」のうち「L.モノクローム」という命名が気になってしかたがなく買ったのがGX9でありました。
そこにはさらに「L.モノクロームD」というよりハイコンなものもある。
当初から巷間伝えられるようにこの「L」はLeicaの「L」であろうことは間違いなかろう。
ライカさまがデジタル化にあたり協業パートナーとして選んだパナソニックであるから、まあ当然そうであろうという推測が成り立つ。
結果はやはりライカさま度は高い、と見るべきだろう。
これは感覚的なものであるから、いや全然違う、という判断もあってよかろう。
撮影者が自分で納得すればそれでいい問題なのだが、一応検証してみる。
まずライカの写りの特徴とは何か?
影の力を感じられるかどうか。これ一点である。
わたしはかねがねいっているのだが、Zeissは光の描写に優れLeicaは影の表象に秀でる。ということがある。
影または陰の、写真で言えばシャドー部に強い力がこもっている、これがライカさまの写りなのだ、と断言する。
日本製カメラでもRAWを調整すれば同様な表現はできる。しかしライカさまの場合はJPEG一発でそういう力のあるシャドーが写るということなのだ。
んで、GX9+Summilux 1.7/15はどうなのか?
合格じゃないの♪
小型の機材だがもった時にあるずっしり感、ビルドクアリテイー、見た目もなんだかライカさま風だ。
しかもAFでサクサク撮れる。MFTなので被写界深度はF値二倍であるから写すのはほぼストレートフォトグラフィとなる。だいたいF値2.8~F4で撮る。それでだいたいパンフォーカス気味となる。ボケはいっさい期待しない。
このあたりもSummaron-M 5.6/28と似ている。
次回はズマロン復刻版の出番だ。