復刻版ノクチ50mmF1.2の幻
ライカさまレンズの復刻版という嬉しいMKTG(布教)はライカ信者を確実に増加させているにちがいない。赤ズマロンを見て触って使ってみてつくづく感じた。
そこでさらにもうひとつ気になる復刻版がある。
すなわちノクチルックス50mmF1.2である。
1966年から75年までに約2000本だけ製造されただけでF1へグレードアップしてしまった希少価値のあるレンズ(という幻想と信仰)を、ライカさまは復刻したのだ。攻撃的布教である。
がしかし、その価格(ほぼM10と同じ)にビビっている間にいつしかライカさまオンラインページのストアから消滅してしまった。
おそらく規定の生産量を製造し売りつくしてしまったのであろう。おそらくこれも約2000本くらい生産されたものと思う。あとはプレミア付きの信者価格で市場を徘徊するゴーストと化すであろうよ。
仕方がない(実はほっとして)代替品を買った。
フォイクトレンダーNokton 50mm F1.2 VMである。
こっちは約1100€である。しかも年末の割引セールもあった。
信頼に値するCosinaの製造ゆえ画質に文句はない。しかも価格が例によってライカさまの10分の1(ドイツでは7分の1)だから文句をつけるのはライカさまだけだろうか?
詳しい説明は避けるがしかし以上ですべてを言い尽くした気がする♪。
相対的に軽量なのも善哉。LMM246に装着しても、どうももちだしたくないな、というほどの重さではない。
レンジファインダーのピン合わせも困難ではなく、ピンが来たところはシャープである。
だから11月末に購入して以来、ずっとLMM246につけっぱなしである。ところが問題が一つ発生した。
Cosinaが、なんとNokton 50mm F1 VMを発表しやがった(失礼)発表におなりになった。なんもリークがなかった。あればF1を待ったのに、とほほ
しかし価格が24万円ということで様子見していたのだが、発売間近になってドイツでも価格がリリースされた。
約1800€、ううむ・・・・・(これを3分間継続・・・)
これはじつに悩ましい価格だ。
同時期にライカさまもノクチルックス50mmF1の復刻版生産の予告をした。
こっちはどうせ日本円で100万、ドイツでは8000€するだろう。だから悩みの対象にはならない♪
尊敬するハービー・山口師がお使いのノクチルックス50mmF1だが、それと同程度の光学性能のレンズを使えば、おれだってあんな素敵なモノクロ・ポートレイトが撮れるかもしれない。
と、幻想・妄想は膨らむのだ。
いずれにせよ復刻版ノクチ50mmF1.2は幻で終わったのは間違いがない。
つぎは、ノクチルックス50mmF1の幻をせめてその影(つまりVM)だけでもつかめるかどうか、これが今年初めの夢想である。