something special @ Amsterdam
この街を何度も訪れるのは、そこに特別ななにかがあって惹かれるのだと思う。それは何かとかねがね考えているがわからない。
なにか特別な雰囲気があるとしかいいようがない。
わたしが霊感がもっと強く霊能力があればおそらくそれが明らかになろう。そういうレヴェルの問題だ。
しかしわたしには霊視とかそういう特別な能力がない。ただ人よりは、すくなくとも家族のものたちより霊感がちょっとある、という程度だ。
あっ、この森の中には足を踏み入れたくない、とか。この家には近づかないほうがいい、とかいった程度のものである。
逆に、ここにいると心ばかりが魂もやすまる、とか。という場合もある。
アムステルダムは後者のほうだ。
ついでだが、杭州とくに西湖のあたりがそうだ。こっちはある霊能者が良い霊が集まっていると証言してくれた。
精霊は水に集まる、といわれる。それならばナットクがゆく。この街はもとは水辺で、アムステル川をせき止めて(だからその名がついた)できた干拓地であり、排水のための運河が街中はり巡らされているから水にはことかかない。
それが此の地のもつ特別さが由来する核心だろう。
そしてこの国とこの都市の歴史と文化の積み重ねがある。オランダはかっては海洋国家として世界覇権を保持し三角貿易を欧州と北米とアフリカで行い、さらには極東貿易にも拡大させた。それは富と知識の集積を首都にもたらした。
アムステルダムは、スペインを追われたユダヤ人たちの避難場所であったし、ベニチアを支配した金融資本の引越し先の一つでもあった。そしてここから「新大陸」へと発展していった人々と資本があった。
ニューヨークの旧名はニューアムステルダムだった。
それはともかく、なにかいいしれぬ特殊な環境がこの都市をめぐっている。言い方を変えれば特殊なそして様々なレイヤーが積み重なっている。世界中からツーリストがあつまる観光都市でもあるが、人々はこの都市の美しさ以外にも知らず知らずのうちにその特殊な何かを感じているのだろう。
ここでの写真はすべて2016年8月に以下の機材で撮影された。
Fujifilm X-T10+XF 35mmF1.4R