夏草
夏至の前後は夜十時ちょっと前が日没で、それから30分ほどはまだ明るさが残り、すっかり暗くなるのは十一時くらいである。
そして朝は5時には明るくなり始めアムゼル(英語ではブラックバード)が盛んに囀る。ほぼ白夜に近づいているわけだが北ヨーロッパの一番気候の良い季節が今である。
夕方の散歩に出る時間も徐々に遅くなり、さらに今やって来ている熱波のため暑さもやや過ごしやすくなってくる九時過ぎ、という具合になっている。
それでも夕陽が眩しい。
いつもの散歩道の夏草に陽がさして美しい。
ここ数日そればかりを撮影している。
LMM246にCanon L39マウントの50mmF1.2を装着すると思いがけず不思議な写真が撮れるので楽しい。
しかもモノクロフィルム時代のレンズなのでLMMとは親和性が高い。
とくにボケは、グラデーションの出具合がよく、モノクロの醍醐味をあじわえる♬
街撮りにはあまり向かないレンズだが、このようなやや抽象に近い絵柄にはふさわしい。
重用し続けたいレンズである。