ただいま、プロゲーマーに。
お久しぶりです。プロゲーマーのaMSa(あむさ)です。ここ最近、4/20頃から1か月ほど
「スマブラDX ヨッシー ターゲットを壊せ 世界記録」
に挑戦していましたが、先日通算およそ70時間と挑戦回数15,000回越えの末、ようやく世界記録のタイレコードである7秒21をたたき出し、達成しました。
家族や友人、頂点で切磋琢磨する日本や海外のプロゲーマー、尊敬している方やファンの方など、たくさんの方に応援いただき無事達成できたこと誇りに思います。
本当に応援ありがとうございました!
人によっては
「でも、たかがゲームのしかもその中でもミニゲームの記録でしょ?」
と思うかもしれません。
ですがこの記録は私にとっては今大きな意味を持っていました。
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昨今の情勢に伴い、私は大会という活動の場を失いました。
大会で競技者として活躍することは私がプロゲーマーとして最も重要視していたものでしたので、これには大きなダメージを受けました。
スマブラDXは2001年に発売したオフラインのゲーム。
大会がなければ私は私をプロゲーマーとして証明する手段を失うことに等しくなります。
4月に入ってからそれがとても恐ろしくなりました。
2019年にスマブラDX世界ランキング7位に入ったことも、海外大会で活躍したことも、もう数か月以上前のお話です。
日が経つにつれて、自身が培ったものがどんどん崩れていき、過去の話に消え去るような感覚がありました。
プロゲーマーなのに得意なゲームで実力を発揮する場がないこと
この事実は私を苦しめました。
幸いTwitchにて配信者としても活動しているので、配信の場を機に自分が専門で活動しているスマブラDX以外のゲームにもいくつか挑戦することにします。
配信者としては各ゲームはとても楽しくプレイできました。色んなゲームの知識・経験を得られ、各界隈の方々と交流を持てたことは間違いなく宝物です。
しかし、そこは当然割り切るべきなのですが、プロゲーマーという肩書へのこだわりが強い自分としてはやはりゲームの実力を証明する手段がどうしても必要でした。私の目指す先は変わらず、プロゲーマーなのです。
そこで思いついたのがターゲットを壊せへの挑戦です。
突然ですが、私は小さい頃から「速さは正義」という考えを持っています。
昔そろばんをやっていて大会に出場した経験からこの考え方に至ったとは思います。そろばんの大会において、素早く計算して正確に答えを出すことは誰にも負けない絶対的な力となりましたから....。
そんな「速さは正義」の舞台はタイムアタック, スピードランのジャンルでも多くみられるため、好んでその分野をよく見てました。
で、あるならば
速さだけが求められるスマブラDXのターゲットを壊せにて、世界最強のヨッシー使いである自分はこの記録に挑戦する義務があるように感じました。
幸い前回の世界記録7秒25は自分の記録。タイ記録でも世界一にはなるため、タイ記録でもありと思って7秒21の記録を目標に挑みます。
その差僅か0.04秒。2F。
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ここから地獄の始まり。
ある日一日に20時間かけてようやく1Fの短縮に成功しましたが、腕が取れそうになりました。
その後も試行錯誤の繰り返し。ここの具体的な内容は非常にマニアックなのでまた別記事で作ります。
そして5/20、最後の最後にコツを発見した自分はそのままの勢いで記録更新を達成します。
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この時の達成感は言葉にできないものがありました。
自分が世界記録保持者の一人となれたこと、正確にはタイ記録ではありますが、それを時間をかけて確実に達成できたことに何よりも安心しました。
この記録は私が18年間ヨッシーというキャラクターをずっと使い続け、プロになってからも突き進んできて世界ランキングTop10入りも果たしてきた経験があったこと、そしてその実力が対戦相手に依存するものではなく、ターゲットを壊せというタイムアタックの舞台でも自身の実力がトップであることを証明したことになったからです。
思わず涙が出ました。
私はまたプロゲーマーに戻ることができたなと、そんな感慨深い気持ちになりました。
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以上でこのお話はおしまい。今後は記録の更新を狙いつつも、引き続き配信者としての活動も頑張ろうと思います。
配信者たるものやはり耐久をせねば...。
来週~再来週は金壺耐久、Jump Kingなども準備していきますのでお楽しみください=)
最後になりますが、お暇な方是非TwitterやTwitchでの配信に一言遊びに来ていただけると嬉しいです。
それでは!
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