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macOS Sequoiaの開発者ベータを入れて遊んでたらバグがしんどすぎてダウングレードした話

環境: MacBook Air 2020 (M1, 16GB RAM, 256GB SSD)

少し前、Appleの世界開発者会議(WWDC)2024が開催され、macOS Sequoiaが発表されました。とにかく新しいXcodeでApple Intelligenceを使ってみたかった私は、開発者ベータ版のmacOSを入れてみることに。
すると…

何じゃこりゃ。

システムデータが爆増し、内蔵ストレージがパンパンになっていました。
色々とファイルを移して20GBほど容量を空けたり、セーフモードで起動したりしてもすぐに満タンになってしまい、しまいにはOfficeでの資料作成すらストレージ不足で作ることができない始末。
アップデート後に何かappやpkgをインストールしたわけでもないので消去法でOSを疑い、ダウングレードしてみることにしました。

自力でダウングレードを試みる

こういう時はAppleサポートを頼るべしと古事記にも書いてあるので調べてみると、工場出荷版のソフトウェアを復元する方法が書いてあったのでそれを実行してみることに。
すると、Apple Silicon 搭載のMacについては

Apple Configurator 2で復元する
以下の手順に従って、Apple Configurator 2でAppleシリコン搭載のMacを復元します。

https://beta.apple.com/ja/restore

と書いてありました。なるほどConfiguratorか、とApple Configurator 2でAppleシリコン搭載のMacを復元のページを覗くと、どうやらもう一台Macが必要らしいことが発覚。

ここで私は自力のダウングレードを諦めました。

Apple Storeへ

もうこうなったら公式に頼るしかねえ!ということでApple 心斎橋のGenius Barを予約し、行ってみることに。データ消去は避けられないと思い、自宅でTime Machineバックアップをとり、なおかつ重要なデータをiCloudとSSDに写した上でいざApple Storeに足を運びました(Time Machineは初めて取るとめちゃんこ時間がかかるので、ちゃんと取っておきましょう。ちなみにMacにiCloudバックアップはありません)。
時間になり受付をし、15分ほど待つと店員さんが。症状を説明すると、奥からもう一台MacBookを持ってきて対応していただけました。トータルでかかった時間はおよそ1時間。全部指示に従うだけなので特に手間取ることはなかったです。

そんなこんなで端末が初期化され、Apple IDの設定も完了。データはやはり削除されましたが、システムはきちんとSonomaになり、安定した動作に戻せました。費用もタダで済みました。やったね!

データ復元

Appleの店員さんからは、「Time Machineを使って復元するとOSが自動的にアップグレードされるかもしれないのでユーザフォルダだけ移動するのが良いかもしれない」と言われていたのですが、そうすると自前で導入したQuicklookの拡張機能やらあれやこれやもうダウンロードできないものがなくなってしまうのでTime Machineを選択。移行アシスタントの手を借りながら諸々のデータを移してみると、OSのバージョンを変えずに移行できました。よかった〜。

ただ普通に使ってる分にはユーザフォルダだけ移すのが吉だと思います。

後遺症

ただ一週間ほどしてx86(Intel Mac)向けに作られたappが動作しないことが続出。また前まで見れていた特定のフォーマットのファイルがプレビューできなくなり、Rosetta2(Intel向けのソフトを翻訳するやつ)の移行がうまく行っていないのではと疑う羽目に。ひと月ほど使っているうちにいつの間にか治りましたが、x86向けのソフトが使えないのが特にしんどかったです。まじめに後悔しました。

さいごに:ベータ版には迂闊に手を出すな

Appleのプレゼンテーションはジョブズの時代から今までワクワクさせられるものばかりで、つい新しいものを入れてみたくなってしまいます。ただ今回のようにバグや相性によって使えないこともしばしば。サブ機を持っていない場合は、万一デバイスが完全に使い物にならなくなるリスクを頭に入れた上で入れるかどうかの判断をすることをおすすめします。というか考えなしに入れちゃダメです。マジで。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ベータ版ソフトウェアを入れる上での、また入れた後での処理の一助になれば幸いです。


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