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【ゲムマ2022秋】初出店の失敗と失敗と失敗とちょっと成功

今回、ゲムマの出店側初参加の徹夜朗読会の失敗を皆さんにお伝えできればと思う。今後参加される皆様のご参考になれば幸いである。

まず、当サークルでは全9タイトル分のアップグレードキットを頒布した。
価格とタイトルは以下のとおり。

  • タイムボム:500円

  • 花火:500円

  • 宿命の旅団:1,000円

  • 十二季節の魔法使い:2,500円

  • GWT:1,500円

  • ニュートン:1,800円

  • ツォルキン:1,000円

  • ブラス:500円

  • 電力会社:2,500円

頒布物をひとまとめにして撮影

以上を踏まえて本サークルの失敗を書いていこうと思う。

ゲームマーケットの客層を見誤った

ゲームマーケットの来場者の8割以上はライトゲーマーであると改めて感じた。
当ブースのタイトルすべて知らない方が半分くらい居たのには絶望した。(買いたくないからそう言っている人もいるだろうけど・・。)
上記のラインナップを見ていただければわかるが、当ブースの6/9重めのゲームである。アップグレードキットは元のゲームを所有している前提で購入するもの。客層がライトゲーマーで元のゲームを知らなきゃ、見てさえ貰えない。
恥ずかしいけど、今後の皆様のためにそれぞれの頒布物の製作個数と販売個数を書き出しておく。やりたい人は売上計算してみてね。

  • タイムボム:販売3/製作14

  • 花火:販売4/製作6

  • 宿命の旅団:販売10/製作11

  • 十二季節の魔法使い:販売0/製作8

  • GWT:販売2/製作9

  • ニュートン:販売1/製作3

  • ツォルキン:販売7/製作15

  • ブラス:販売17/製作30

  • 電力会社:販売9/製作17

色(目を引くアートワーク)がないと売れない

一部頒布物は形成色一色では映えないものがあった。ペイントすればいいのだが、購入者に作業をさせるのはハードルが高かった。着色済みを展示していたが、形成色のため購入を断念している方がたくさんいた。
造形が細かすぎてサフェイサーを吹くとモールドが埋まってしまうため、塗料の発色がよい灰色の形成色を使用しているのだが、趣旨は誰にも伝わっていない。多分、灰色地味だなぁと思われただけ。クリアレッドとかで出力すればよかった。今気づいたが、ここはゲムマでワンフェスじゃなかった。
これは昨今のアートワークが豪華じゃないと売れない問題にも似ている。みんなペイント楽しいよ?

展示物(タイムボム)
頒布物(タイムボム)

特典やキャンペーンはほぼ無意味

今回、予約特典を付けたが予約は伸びなかった。もっと大手か繰り返しツイッターで広報しないと多分目に留まらないのだろう。
また、ゲムマ特価はやめたほうがいいと思っている。通販委託料等の関係なのだろうけど、私には二重価格表示に見えてものすごく気持ち悪い。

価格設定が安すぎなかったか

一般流通に乗っているアップグレードキットに比べればだいぶ安く設定した。そのため、当日頒布もそれなりに売れるだろうと予想したが結果は惨敗。
「アップグレードキット」という概念を知らない人も多く、安いんだか高いんだか見当もつかず、見てもらえないパターンも多々あった。相場が分からないものの低価格戦略ほど無駄なものはない
軽ゲーのアップグレード500円とし、本体のゲームを持っていなくても衝動買いしやすいようにしたが、本体未所持で買っていただいた方はたぶんゼロ
また、私の中で「わけわからんけどアートワークがいいゲームに出せる価格」のボーダーに2000円台というものがあったため、電力会社は120駒で2,500円という原価ぎりぎりの設定にしたが、純粋に細かい造形のクオリティとボード上での写真映えで購入を決めてくださった方が多く、値段が安いから買った人は少なかったように思える。
ゲムマの頒布物単価も上がってきているように思えるし、価格設定は持続可能な創作活動を考える中で慎重に決めるべきだ。

半卓(90㎝)で9作品は無理

そのまんまです。半卓で9作品の展示は無謀でした。

情報量が多く、何を頒布しているのか非常にわかり難い

作品の展示は動線に合わせる必要があった

本サークルのディスプレイ

我ながら展示はきれいにまとまっているように見えるが、すべて見るには3段分の目線を「くの字」に動かす必要があり通路の動線と合っていない。特に、半卓のスペースは通路・バックヤードともにすごく狭く(ゲムマ公式に載っているポンチ絵より更に狭い)、人流に逆らうのはもちろん、ちょっと止まってみようかとも思えない感じだった。
動線に合わせて一連を見られるようにしたほうがよかった。
また、机の上をなでるように見ていく人が多いため、150㎝以上の高さ壁に掛けたものは基本視界に入ってこない。
まぁ、ケチらずに1卓にすればよかったんすけどね。

売り子用のマニュアルが必要だった

頒布する種類の多さ元ゲームのルール、GWT・ブラス等の一風変わったギミック3Dプリンターへの理解度と知っておくべきことがたくさんあったはずなのに接客マニュアルを作らなかった。
玄人向けの商品なのに、高解像度の説明ができない場面が多くなってしまい、そうなると、レベルの低いサークルが作ったものとみなされ買ってもらえない。
ワンオペも選択の一つなのかもしれないけど、仲間とサークル活動やったほうが楽しいからなんとも難しい。
またこれは、元ゲームのあるアップグレードに限らず、中量級以上のゲームを頒布する場合も同様かと思う。例えば、ワーカープレイスメントを頒布しているのに、「アグリコラをやったことない」って言われたら購入を躊躇しちゃうでしょ?

広報は十分だったのか

十分じゃないから、この体たらくなんでしょう。
広報はほかの方のnoteとかあったと思うんでそちらを見たほうがよいかと。
余談だけど、今回もウザイほどツイッターおよびゲムマ公式ブログで繰り返し同じ内容を発信しているサークルがあったけど、あれってみんなうんざりしないの?

最後に:目標は達成できたのか?

初参加なこともあり、目標は損益分岐点(在庫も含めたすべての原価+会場費)としていた。
この目標は皆様のおかげで、予約時点で達成しており、感謝してもしきれません。ここだけは素直に成功だったといえます。

今回私は「自分の好きなものをたくさん売るゲーム」をするためにゲムマに参加したため、対面で数を売れなかったことが非常に悔やまれる。一応黒字ではあったので、次回リベンジの意味も込めて参加したいと思う。

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