本物のアーティストはどこへ?
オンラインのクリスタルやアートの販売をはじめて、
2年くらい経ちました。
有形な物を売るってどういうことかという、
一つの経験にもなりました。
オンラインでのお店というのは
トラブルも非常に多いことも痛感しています。
やっぱり顔が見えないし、
とくにSNS経由では一定数変わった方、
モラルがない方がいらっしゃいます。
フェイスツーフェイスに比べ、モヤることは多い気がします。
そういうのもあって、
オンラインは便利だけど、もっと原点回帰しようかなんて思っていて
ことしはアナログなこともやろうと思い始めています
最近は七宝やペインティングの試作を初めていて、ものを作るのってとっても癒しだなと再認識しています。
もともと私はアート分野というか、カナダのアートスクールを飛び級していて(数学は落第 w)帰国後はデジタルと映像を学んで、まだデジタル化がはじまったころくらいに、一時は映像作家をしていたこともあったんですけど、
ADHDの性質も併せて、筋繊維痛症もあるため、作り込むような仕事は向いてなくて(当時はわからなかったけど)毎回倒れては体を壊したりして。
そして当時はアーティストっておんなじことをし続けて有名になる、みたいなフォーマットで活動している人がほとんどで、
私は毎回違うことしたいし、ふつうのひとがみて、意味わからないとか、
なんの面白みもないような作品に、大層なタイトルをつけるようなコンセプチャルなものや、
作品で社会に問いかけながらも、学校の先生みたいな安全圏な仕事で暮らして、自分の作品では生活できない、食べていけない
そういうアーティストの姿勢?に疑問が多かったのもあって、
すぱんとやめたんです
もうクリエイティブな世界とはほとんど縁がない生活を十年くらいしていましたが、最近はおじいちゃんと母がむかしやっていた伝統工芸の道具を受け継いで、もっとアナログな、手で何かをつくるというような、創作活動をし始めました。
お店もやっているのでSNSをみるのですが、
インスタなどをみていると、デジタル化、IT化、AIも発達して、もう本当に、みんな「プロっぽい感じ」で個人が販売したり、実演したり、物を作ってますよね。
十年前には専門知識が必要だったことが、
今はすごくインスタントにだれでもそれができるようになった。
ピンタレストをひらけばすべてのアート作品からインスピレーションを受けれて、インスタを開くと、一般の人がプロとして活躍しているし、Youtubeをみればやり方が解説されてる。
その分、そういう場所で知ったのは、
まあ、驚くくらいほとんどが模倣やコピーで溢れていて、
そこにはオマージュというようなリスペクトがあるわけでもない。
大手企業が個人やライバルの商品をパクったりするのもあたりまえになったし、個人が個人をまねしてほとんどおんなじようなインスタやBaseのアカウントやお店がたくさんできていて、真似っこ合戦だったりします。
情報が膨大にながれてきて、もう、考えなくても良くなったし、
あたまをひねらなくてもアイディアは無限にころがってる。
なのでクリエイティブとかセンスがいいということが=スタンダードで凡庸になった。
本を出版したい人はノウハウを買って、本を出すし、
個展を開きたい人はギャラリーに絵を並べる。
なので「クリエイティブ」とはすでになにかをデザインしたり、作品を生み出すことではないのかなとも思います。
ではそんななかで、本当のプロ、
本当のアーティストはいまなにをしているんだろう?
そんな疑問が生まれました。
もう、美術館に作品を飾ったり、コンセプトを携えたり、
ハイクオリティでスタイリッシュなことをするのは一般の人たちでOLや主婦や学生や、ノマドワーカーになっている
じゃあ最先端のアートってなんだろうなー??
って思ったんです。
本物のアーティストはどこへいったんだろう?
デジタルの進化は
世界も人間もどんどん複雑になっていって
便利なんだけど、
すごくめんどくさくて
つまらなくなってきてしまったような気もしますし
同時に私のような発達障害がある人にとって、
AIの進歩は私たちが世界との摩擦を感じずに生きれる可能性があるというか、希望でもあります。
人生そのもの、生き方がクリエイティブになっていくとき、
それこそアートなのだろうけど、
じゃあ具体的にそれはどんな生き方なんだろう?
どうしたらもっと楽しくなるかな
そういうのを探っていくと、
自分の根源的な生き方に触れられそうだし、
人生がワクワクしてきそうです。
そんことをさいきんは考えてます。
みなさんはどうおもう?