[嘘レビュー]SHOCKER
あらすじ
仮面ライダーの悪役、ショッカー誕生の物語…
心優しい青年が何故悪に染まり、ある一人の幹部となったのか。衝撃の真実が明かされる。
レビュー
「このおっちょこちょいめが!」
アメリカのある町。おなじみのセリフに申し訳なさそうに周りに頭を下げる男がいた。彼の名前はダモン――
この映画は抑制された心を解き放つことの爽快感と、社会に上手く馴染めなくても輝ける場所があるという希望を、感動的に描いている。
その裏には『成り手不足』の囁かれる悪の組織のイメージアップを図ろうという思惑が見え隠れしている。戦闘員として励み、怪人となり、幹部となる…その成功の軌跡をドラマティックに描くことで門戸を叩く者を募りたいのだ。プロパガンダ…というより一種の洗脳である。
そういえば映画館を出た後に「今度、組織のセミナーに行ってみようかと…」と話している人ちらほら居たな。何か…映像か音声かに仕込まれてたのかもしれない。
彼らの組織はある意味では被害者であるという人もいる。
「なんかブラックそう」というのは後の広告で後付けされた印象だというのだ。いや、普通にブラックだろ。
傷病休暇はそのまま永年休暇となり、なんなら実験に参加させられ企業の糧となる。これこそ本当の終身雇用。辞める時は死ぬ時なのだ。
主人公のダモン、後の地獄大使もその一人。幹部とて条件は同じだ。
でも、幹部とかだと復活させてもらえるかもしれないな…