[嘘レビュー]PLAYING IN THE RAIN
あらすじ
舞台は幼稚園。
高飛車なリサはダンにご執心。周囲にダンは自分のことが好きだと吹聴し、何をするにもダンを無理やり引き連れる。外で泥んこになって遊びたいダンは付きまとわれてとっても迷惑!
でも最近気付いたんだ。雨の日に外で遊んじゃえば、汚れたくないリサに邪魔されずにめっちゃ遊べるんじゃね?
レビュー
※このレビューにはネタバレを含みます。
公式のあらすじや当時のCMからよく間違えられるようですが、あくまでも保育士さんたちの園児との交流を描いたコメディ作品であって、園児たちの恋愛映画…ではありません。
モノクロサイレントで撮られたおしゃれなオープニングから、騒がしくカラフルな日常の記録ムービーへ移り変わるお洒落な演出。お遊戯会を彷彿とさせる、チープながらとても作り込まれたミュージカルシーン。子どもたちの成長をリアルかつコミカルに描いた作品です。
リサがキャロルに「イジワル」を仕掛けるシーンは子どもながらに陰湿で、幼くても女の子は「オンナ」だというのがとてもよく分かります。
恋愛映画の面では、幼少期は「スポーツのできる男の子」が人気だ…と言われますが、それだけではない子供たちのリアルな内情が描かれています。
まるで少女漫画のような、ギャルゲーのようなセリフや立ち回りに、保育士さんたちが親の趣味を察するシーンは、笑いどころであると共に人によっては耳が痛いのでしょう。
保育士さんたちに追いかけられながら雨の中に飛び出し、水たまりへダイブ!そこからタップダンスへ移行、そして園長先生からの説教…と流れる場面展開がとても秀逸でした。