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川口ゆり発言から昭和歌謡に思いを馳せる

少し前の話だが
川口ゆりってアナウンサーがいらん事言って炎上したってことがあったらしい……

という事で読んでみた。

最初に『ご事情あるならごめんなさいだけど』とたぶんワキガ等の病気的な理由の人への、配慮を書いていた彼女。
しかし続けて『夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる』と…
更に続けて
『常に清潔な状態でいたいので1日数回シャワー、汗拭きシート、制汗剤においては一年中使うのだけど、多くの男性がそれくらいであってほしい』と…

前半では夏の男の匂いと不潔なヤツの匂いと言って、後者を特に性別を明記させてはいないが後半部分で、多くの男が私を見習え!とも取れる発言をしている事から不摂生しているのが男性だと受け取れる書き方になっている。
たぶんここが炎上ポイントなんだろう……

そこでふと感じた違和感……

昔っからこの手の発言はいっぱいあったよね?
『おじいちゃん、お口くさぁ〜い』だの
『この柔軟剤で夫の加齢臭も気にならない』だの
そんなCMとかいっぱいあったよね。

当時、女である私ですら『加齢臭なんか女もあるやん』って思ってたんだけど、でも当時の男性は声を上げたりはしなかったんだよね。
当時の男性だって『女の香水のがくせぇんだわ』ぐらいの反論はしたかったんだろうけど、あの頃は世間的に男子は器の大きさが評価ポイントでもあっただろうから、言いたいことをぐっと飲み込んでたんだろうね。

確かに昭和のアイドルは離れていく彼女に対しても〚寝たフリしてる間に出て行ってくれ〛と痩せ我慢したり…
それは平成の初期まで続き、浮気した挙句に去っていく彼女に対しても〚バスの窓の君に背を向け〛ながらもせいぜい空き缶蹴飛ばすぐらいでしか怒りを表したりしないんだよね。

とはいえ男性たちが、自分が不快と思った発言に声を上げることは決して悪いことでは無い。
今までの男女の立ち位置として兄弟ゲンカでの『お兄ちゃんだから我慢しなさい』みたいに言われていた立場だったんだだもんね。

もちろん変わったのは男性だけでは無い。
それは女性の匂いに対する捉え方だ。

今でこそ、嫌いな匂いの代表の様に言われるタバコですら30年前には〚タバコの匂いのシャツにそっと〛寄り添われちゃったり…
更に前には、別れた彼を思い出して寂しい夜は、彼の愛用していた枕で〚眠るのがいいでしょう〛なんて健気な事を言っていたのよね。

まぁ、昭和のおばちゃんにとっては、男女がポリコレ棒で叩き合ってちゃ叙情的な歌は減ってくばかりだなぁと寂しくなってしまうのです。










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