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「W県警の悲劇」~ただの警察ものじゃないです~まとめ&感想

こんな人におススメ


・軽い小説を読んでみたい人
オムニバス形式で登場人物が微妙にリンクしながら進んでいくので、基本1話完結型なのでサクサク読めちゃいます

・イヤミス初心者
イヤミス=「読んだ後に、イヤなモヤッとした気持ちになるミステリー」という最近名前が生れ新しいミステリーのジャンルです。この本はどちらかというと軽いイヤミスなので、読んだ後にそこまであとを引きずらないです。

・そう来るか・・・が好きな人
一見、警察という男性社会のなかで女性警察官が活躍するサクセスストーリーかと思いきや、しっかりしてやられます。最後まで読んでこそ点と点が線で繋がるんですが、軽いんだけどしっかりとしたイヤミス要素を味わうことになります。


3分で読める、W県警の悲劇まとめ

小説なので、まとめる必要あるのかと思いつつアウトプットの練習のため半ば書いているので、がんばってまとめます。一応ネタバレ要素は無しで行きたいので今回は3分でよめるまとめとなっています。「本の感想」で若干のネタバレがあると思います。

W県警を舞台とした男社会の警察の中で奮闘する女性達のオムニバス形式の小説。基本的に1話完結で進行していくのですが、話の基本軸としてはザ男社会の旧態依然とした体制を変えるべくキャリアを駆け上る女性監察官の松永菜穂に焦点を当てながら進んでいく警察小説です。1話1話にもしっかりとイヤミス要素が散りばめられています、なにも言わずにとにかく最後まで読んでください。

本の感想

※ネタバレ若干含みます
警察物の小説って基本的に社会派で扱う題材も現実的なものが多く、私の中では重たい部類、つまり読むにあたって準備が(予定が無いっていなくて、読み終えた後に口直し的な軽い漫画とか雑誌とかを読める余裕がある日)いる本なのですが、このW県警の悲劇は1話ずつのオムニバスで結構サクサク読めました。一見、女性の警察官が男性社会のなかでキャリアを駆け上る痛快なお話、と思ってたらよ、だんだんとイヤミスらしくじわーっと黒いインクが紙に染み出すように1話読み進めるごとにイヤな汗が沁みだしてきます。そして王道イヤミスのように、じわじわとイヤな気持ちに浸食されるかと思いきや、最後の最後で「ええええええ!!」となります。公式のあらすじ紹介のように、声でました。最後に声がでること間違いないんやけど、イヤミス濃度は低めなので、イヤミスあんまり読んだことないって初心者の人に是非よんでほしい一冊。


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