【双胎妊娠備忘録⑥】17w県外病院入院
入院前に立ち寄った、県内ではみない喫茶チェーン。
はしゃいで甘い飲み物を頼んじゃいましたが、この後入院時の尿検査で見事に糖で引っ掛かります。アホ過ぎる。
・入院決定
自宅安静を受けてから、できるだけ家で横になり安静を心がけていました。
こども園の理解もあり、引き続き息子を預かってもらえたのは大きかったです。
そんな自宅安静から2週間の間にも双子それぞれの体重差と羊水差は広がり続け、診察は1週間に2回となりました。
改めて記述しますが、この羊水量というのは多くても少なくても危険で、羊水量が多すぎると胎児が溺れてしまったり、少なすぎると呼吸ができなくなってしまったりします。
胎盤が一つしかない、2人で共有している場合だとこの差が生まれやすいそうで、初診の際にも一絨毛膜二羊膜(MD)のリスクとして説明されています。
羊水量は、胎児の尿の量で変動します。
栄養を過度にもらい大きく成長している子は尿を多く出し羊水量が過多になる傾向があるだけでなく、心臓にも負担がかかり心不全になる可能性もあります。私のお医者様はこちらの方が小さい子よりも危険で注意深く変化を見る必要があるとおっしゃっていました。
栄養をあまりもらえない小さい子は体重が増えづらく、尿もあまりつくれないため羊水量が減ってしまう傾向にあります。
私の場合は2人の血流間の循環に問題が発生し、与えられる栄養バランスの均衡が崩れている状態でした。
そしてついに自宅安静指示から2週間後、お医者様から「羊水差が広がり続けているので、入院しましょう」と提案を受けます。
・入院のため県外へ
入院することが決定しましたが、入院することになったのは現在通っている大学病院ではありませんでした。
TTTSが万が一最悪の状態まで進行し胎児を救うためには、レーザー手術が必要になります。
レーザー治療が適用される条件は、羊水の深さが2センチ以下かつ8センチ以上の場合で、その時の私は4センチと7センチぐらいでした。
この手術、限られた病院でしか実施が許されていない、高度な技術と資格が必要とされる特殊な手術らしく、私の通う大学病院ではその手術ができないということでした。
近場で提携していて、手術が可能な病院は岐阜ということで、そちらの病院に状態が悪化したらすぐ手術ができるよう、大事をとって入院が決まります。
県内の大学病院で事前に診察して状況を確認し、紹介状をもらった後出発。
息子と旦那は入院中義実家でお世話になることになります。
入院日は平日だったため、旦那さんに仕事を休んでもらい、車で移動しました。高速で3時間ほどだったと思います。
息子は保育園に行っていたのですが、こんな日に限って熱でお迎え要請がきます。
申し訳ありませんが、近場に住んでいる義実家の方にお迎えに行っていただきました。
後々手足口病ということがわかり、しばらく息子は保育園を休むことになってしまいます。
息子は熱以外元気だったそうですが、迷惑をかけてしまい落ち込みました…。義実家の皆様には足を向けて寝られません。
病院へ着く頃にはお昼前だったので、軽く何か食べようと喫茶チェーンに寄りました。
お名前はなんだったか忘れてしまいましたが、私の住む県内では見ないチェーン店でした。
軽く食べる、といってもあまりお腹が減っていなかったので、黒ゴマオレだけ頼みました。旦那さんはコーヒー。
病院に着いてからは、受診カードの作成、各所窓口で採血検査や尿検査・レントゲン、それから産婦人科外来で診察を受けて入院センターで入院手続きを行いました。
入院センターの方には「はるばるお疲れ様です」や「どうしてわざわざ…」と口々に言われました。どうやら最近私と同じ地域から来た入院患者はいないようでした。
助産師さんに病棟の説明を受けながら自分が入院することになる部屋に向かいます。
与えられた部屋はまさかの集中治療室区画にある広い個室でした。
てっきり4人部屋だと思っていた私は、一気に入院費のことが心配になります。
この時の私は自分の状況についてよく理解していなかったのですが、いわば私は「いつ手術になってもおかしくない要観察・安静の妊婦」という結構重い括りだったようです。
内診のため別室に呼ばれ、子宮頸管が十分の長さであることを確認していただき、また個室に戻ります。
旦那さんに個室内に荷物を運んでもらって、ここであっけなくサヨナラ。
「帰りも気をつけて、息子をよろしくね」と手を振った記憶があります。
病棟内は原則面会禁止。基本的に県外なので誰も来るはずもなく全く問題ないのですが…やはり改めて言われると寂しかったです。
それからは1人で複数の入院手続きの書類を書いていました。
入院計画には3週間ほどの入院予定と記されていました。
こうして、孤独な入院生活が始まりました。
【次回予告】
体重差、羊水差の原因が明らかに。
場違いを感じる入院。
ここまでのご閲覧、誠にありがとうございました。
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