仏教の話1

私は民俗学を研究していて、宗教、風習に力を入れています。
お寺の建物を見たり、ご本尊を拝見したりしています。
そんなわたくしですが、実家は代々浄土宗の門徒でして、祖母や祖父の一家は熱心な門徒でした。殆ど院号がつくほど、檀家の中でも、いろいろしていたらしく、知恩院にも墓所があるそうです。
母方はというと禅宗ですが、ご先祖は貴族で、貴族時代は天台宗の和尚様を輩出した一族です。
そんなお家出身の私ですが、先日、国東半島に行き、初めて天台宗のお寺に行きました。
国東一帯は六郷満山という存在があり、天台宗の古寺が多数存在し、宇佐神宮と共に神仏習合文化を形成しています。
国東半島は鬼と仏が同等の善神として祀られていたり興味深く、神秘に溢れた土地です。
さて、本題です。
私は竹田津からタクシーに乗り、六郷満山のお寺に行きたいと、寺院について聞き案内してもらいました。
お隣の地区にある、千燈寺様に行きました。
そこは六郷満山でも重要なお寺であるらしく、天台宗と聞き、初天台宗寺院訪問のわたくしはドキドキワクワク状態で行きました。
着くと、、思う以上に、凄く味のあるお寺でした。田畑に囲まれた集落の中にあり、長閑な田舎のお寺ですが、故郷の寺院をふと思い出し、良い場所だと思いました。
内部を拝見させて貰いました。
ご本尊は千手観音菩薩、中は典型的な天台宗の内陣でした。
護摩壇はありませんでしたが、祭事の時は設置するのかな?
六郷満山の寺院でも、最古のお寺らしく、山の奥にさらに奥に旧本堂跡や奥之院があるとのこと。しかし、千燈寺は68ある六郷満山寺院の一つです。残り67ヶ所もあります。
国東は天台宗の寺院が多く、街を歩けば祠や石仏を見かけます。山に入れば修行場。
まさに西の比叡山。
多くの僧侶の方々が修行をした土地なんです。

次回、国東独自の宝塔!!

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