【遊戯王】超重武者で超進化したジャックポット7とその回し方
前置き
みなさんは【ジャックポット7】と言われてどういったデッキを想像するでしょうか?
軽く調べてみれば「精気を吸う骨の塔を相手に押し付け、アンデッド族を無限特殊召喚し、ジャックポット7が3枚起動するまでセルフLOするデッキ」や「エクゾディアデッキ並みにドローをし、相手に押し付けたモンスターのハンデスやデッキ破壊でジャックポット7をまとめて起動するデッキ」などがあります。
また、古くからこのカードを知っている方ならば「カバーカーニバル」「黒蠍盗掘団」「シエンの間者」などを気合いで手札に揃え、押し付けた黒蠍盗掘団にトークンで自爆特攻することでジャックポット7をデッキから起動するものは有名でしょう。
え? そもそもこんなカード知らない? そっか…
ともかく、上記に挙げたかつてのジャックポット7のデッキはそれぞれが
●一本道のソリティアデッキのため非常に妨害に弱い
●デッキが枯れるまでにドローソースが尽きれば無防備なままターンを渡してしまう
●そもそも初手の事故率が非常に高い
といった弱点を抱えていました。(特殊勝利デッキのため当然といえば当然なのですが)
そこで、上記の弱点を克服できないかと考えていたところ、編み出したのが【超重ジャックポット7】というわけです。
では、詳しく解説していきます。
主要パーツ
このデッキを【超重ジャックポット7】たらしめる主要パーツは以下の通り。
ジャックポット7
このデッキの主役。
発動条件が受動的であるため、自分のカードのみで特殊勝利を狙う場合、このカードを墓地に送るモンスター等を相手に送り付ける必要があり、非常に癖の強いカード。
また、特殊勝利を狙おうとすると3枚必須となるものの、手札に来ると事故要因となってしまうジレンマを抱えています。
黒蠍盗掘団
ジャックポット7のデュエルをずっと支えてきた仲間たちだ!
ジャックポット7を墓地に送る方法はいくつかありますが、このデッキでは昔ながらの【黒蠍ジャックポット7】によって特殊勝利を狙います。
超重武者ヒキャ-Q
超重武者を利用することになった最大の要因。
従来の【黒蠍ジャックポット7】ではシエンの間者や強制転移など、素引き頼りだった送り付け要員をサーチ可能なカードに置き換えることで安定性が爆上がりしました。
塊斬機ダランベルシアン
黒蠍盗掘団のサーチ要員。
超重武者の主要カードにレベル4が多く、ペンデュラム召喚を併用すれば容易に黒蠍盗掘団をサーチすることができます。
幻獣機アウローラドン
【黒蠍ジャックポット7】における自爆特攻要員。
従来はカバーカーニバルなどを素引きする必要がありましたが、機械族メインの本デッキでは安定して自爆特攻要員を生み出すことができるようになります。
デッキレシピ
見てのとおり、ほぼほぼ純超重デッキです。
デッキレシピのリンクは こちら※執筆時点(3/31)では、ダイ8はMDにおいて無制限ですが、4月からの改訂に伴い2枚にしています。
※5月の制限改訂においてOCGよろしくイワトオシが制限になり、OCG以上に墓穴やDDクロウに弱いデッキになってしまいました。絶対に許さねぇ ドン・サウザンド!!!
さらに、最低限必要なカードに絞ったのがこちら。
汎用の枠に余裕があるため、上記のようにうららや増G、バロネスやアポロウーサなどを詰め込むことができます。
展開例
字数短縮のため以下の略語を用います。
・カードの①の効果 → ef1
・通常召喚 → ns
・特殊召喚 → ss ※()内はそれを特殊召喚するためのコスト
ワカU4 1枚初動 後攻ワンキル
① ワカU4をPスケールセット
② ワカU4 ef1 → 自身ss + 僧兵ベンKをPスケールセット
③ 僧兵ベンK ef1 → イワトオシ サーチ
④ イワトオシns、カカCss(イワトオシ)
⑤ イワトオシ ef3 → チュウサイ サーチ
⑥ カカC ef2 → イワトオシ ss
⑦ チュウサイ ef1 → カカCに装備
⑧ チュウサイ ef3 → テンBN ss + チュウサイ ss
⑨ 古代の機械弩士 ss(チュウサイ + イワトオシ)
⑩ イワトオシ ef3 → ヒキャQ サーチ
⑪ 古代の機械弩士 ef1 → 古代の機械箱 サーチ + サン5 サーチ
⑫ サン5をPスケールセット
⑬ P召喚 → 古代の機械箱 + ヒキャQ ss
⑭ ダランベルシアン ss(ワカU4 + テンBN + 古代の機械箱)
⑮ ダランベルシアン ef1 → 黒蠍盗掘団 サーチ
⑯ ヒキャQ ef2 → 黒蠍盗掘団 ss(相手フィールドに) + 1ドロー
⑰ ヴェスペネイト ss(ダランベルシアン)
⑱ アウローラドン ss(古代の機械弩士 + ヴェスペネイト)
⑲ アウローラドン ef1 → トークン3体 ss(必ず攻撃表示)
超重武者使いであればご存じかと思いますが、ワカU4初動は バイQ、イワトオシ、ダイ8初動でも同じルートに収束させることができるため、初動札は10枚となります。
ワカU4+P召喚可能な1枚 先行制圧
① ワカU4をPスケールセット
② ワカU4 ef1 → 自身ss + 僧兵ベンKをPスケールセット
③ 僧兵ベンK ef1 → イワトオシ サーチ
④ イワトオシns、カカCss(イワトオシ)
⑤ イワトオシ ef3 → バイQ サーチ
⑥ バイQ ef1 → チュウサイ サーチ
⑦ カカC ef2 → イワトオシ ss
⑧ アクセルスタダ ss(ワカU4 + イワトオシ)
⑨ アクセルスタダ ef1 → バイQ ss、イワトオシ ef1 → オン32 サーチ (ワカU4 ef2は使用しない)
⑩ バロネス ss(バイQ + アクセルスタダ)
⑪ チュウサイ ef1 → カカCに装備
⑫ チュウサイ ef2 → テンBN ss + イワトオシ ss
⑬ 古代の機械弩士 ss(テンBN + イワトオシ)
⑭ イワトオシ ef3 → レベル4の超重武者 サーチ
⑮ 古代の機械弩士 ef1 → 古代の機械箱 サーチ + サン5 サーチ
⑯ オン32 ef1 → 自身ss
⑰ クリフォート・ゲニウス ss(オン32 + 古代の機械弩士)
⑱ サン5をPスケールにセット
⑲ P召喚 → ワカU4(ゲニウスのリンク先) + 古代の機械箱 + ⑭でサーチしたレベル4の超重武者 + 初手から持っているレベル2~7のモンスター ss
⑳ ゲニウス ef3 → セリオンズ"キング"レギュラス サーチ
㉑ ダランベルシアン ss(ワカU4 + 古代の機械箱 + ⑲でP召喚したレベル4の超重武者)
㉒ ダランベルシアン ef1 → 黒蠍盗掘団 サーチ
㉔ アポロウーサ ss(ダランベルシアン + ゲニウス + ⑲でP召喚したレベル2~7のモンスター)
㉕ セリオンズ"キング"レギュラス ef1 → 自身ss + イワトオシ装備
㉖ バロネス ef1 → イワトオシ破壊
㉗ イワトオシ ef3 → ヒキャQ サーチ(バイQなどでも良い)
この展開で、バロネス、キングレギュラス、3素材アポロウーサで制圧しつつ、黒蠍盗掘団とヒキャQを手札に揃えることができます。
制圧後、相手の捲り次第にはなりますが、
① バロネス ef3 → テンBN + イワトオシ ss
② バリケイドベルグ ss(アポロウーサ + テンBN)
③ アウローラドン ss(イワトオシ + バリケイドベルグ)
④ アウローラドン ef1 → トークン3体 ss(必ず攻撃表示)
⑤ P召喚 → ヒキャQ ss
⑥ ヒキャQ ef2 → 黒蠍盗掘団 ss(相手フィールドに) + 1ドロー
これで返しのターンに特殊勝利を決めることができます。
メタルクランチ 1枚初動 後攻ワンキル
ワカU4、バイQ、イワトオシ、ダイ8 によるワンキルルートとは少しルートが異なります。
① メタルクランチ ns(リリース無し)
② メタルクランチ ef3 → バイQ3枚を選択、バイQ サーチ
③ バイQ ef1 → ワカU4 サーチ
④ ワカU4をPスケールセット
⑤ ワカU4 ef1 → 自身ss + 僧兵ベンKをPスケールセット
⑥ 僧兵ベンK ef1 → イワトオシ サーチ
⑦ イワトオシ ef1 → ワカU4に装備
⑧ カカC ss(ワカU4)
⑨ イワトオシ ef3 → チュウサイ サーチ
⑩ チュウサイ ef1 → カカCに装備
⑪ チュウサイ ef3 → 任意のレベル4超重武者 ss
⑫ 古代の機械弩士 ss(メタルクランチ + イワトオシ)
⑬ イワトオシ ef3 → ヒキャQ サーチ
⑭ 古代の機械弩士 ef1 → 古代の機械箱 サーチ + サン5 サーチ
⑮ サン5をPスケールセット
⑯ P召喚 → ワカU4 + 古代の機械箱 + ヒキャQ ss
⑰ ダランベルシアン ss(ワカU4 + 古代の機械箱 + ⑪でssした超重武者)
⑱ ダランベルシアン ef1 → 黒蠍盗掘団 サーチ
⑲ ヒキャQ ef2 → 黒蠍盗掘団 ss(相手フィールドに) + 1ドロー
⑳ ヴェスペネイト ss(ダランベルシアン)
㉑ アウローラドン ss(古代の機械弩士 + ヴェスペネイト)
㉒ アウローラドン ef1 → トークン3体 ss(必ず攻撃表示)
チュウサイ + テンBN + レベル4 後攻ワンキル 変則型ルート
事故った際にたまたま思いついたルート。
初動札である ワカU4、バイQ、イワトオシ、ダイ8、メタルクランチ を引けなかった場合のリカバリールートの一例となります。
3枚初動のためそうそう目にかかることはありませんが、覚えておいて損はないと思います。
また、これを応用して他の形でのリカバリーも可能かもしれません。
① チュウサイ ns、 カカC ss(チュウサイ)
② カカC ef2(コストテンBN) → テンBN ss + チュウサイ ss
③ チュウサイ ef3 → ダイ8 ss
④ ダイ8 ef3 → ガイアブースター サーチ & ss
⑤ ギアギガント ss(ダイ8 + ガイアブースター)
⑥ ギアギガント ef1 → バイQ サーチ
⑦ バイQ ef1 → ワカU4 サーチ
⑧ ワカU4をPスケールセット
⑨ ワカU4 ef1 → 自身ss + 僧兵ベンKをPスケールセット
⑩ 僧兵ベンK ef1 → イワトオシ サーチ
⑪ イワトオシ ef1 → テンBNに装備
⑫ 古代の機械弩士 ss(ギアギガント + テンBN)
⑬ イワトオシ ef3 → ヒキャQ サーチ
⑭ 古代の機械弩士 ef1 → 古代の機械箱 サーチ + サン5 サーチ
⑮ サン5をPスケールセット
⑯ P召喚 → 古代の機械箱 + ヒキャQ + 初手から持っているレベル4のモンスターss
⑰ ダランベルシアン ss(ワカU4 + 古代の機械箱 + レベル4モンスター)
⑱ ダランベルシアン ef1 → 黒蠍盗掘団 サーチ
⑲ ヒキャQ ef2 → 黒蠍盗掘団 ss(相手フィールドに) + 1ドロー
⑳ ヴェスペネイト ss(ダランベルシアン)
㉑ アウローラドン ss(古代の機械弩士 + ヴェスペネイト)
㉒ アウローラドン ef1 → トークン3体 ss(必ず攻撃表示)
おわりに
以上、初動1枚から特殊勝利が狙える【超重ジャックポット7】でした。
1枚初動札が12枚(MD準拠)あるというだけあって、誘発に対する貫通力も持ち合わせており、特殊勝利デッキとしては抜群の成功率を持っています。
最悪、アウローラドンの効果を封じられたり、ジャックポット7を直接除外され特殊勝利ができなくなったとしても、バロネスやマスラ-Oで普通に勝利することもできます。
既に超重武者デッキを持っている人であれば、ジャックポット73枚、黒蠍盗掘団、ヒキャQ、ダランベルシアンを投入することで簡単に組めるので、ぜひとも息抜きに組んでみてはいかがでしょうか。
「かつては黒蠍、間者、カバをデスティニードローしたり、骨塔無限ループで手間暇かけてセルフLOしたり、と特殊勝利デッキらしくとてもランクマでは戦えないデッキだった───だが今は違う!!超重武者の展開力の進歩により治療法が確立されたのだ!」