農作業_防除編
実家は代々続く米農家で、委託も含めて2.5ha程の田んぼをつくっています。
たまに手伝いに行くのでその作業記録を綴ろうと思います。
環境
場所は佐賀平野です。大麦の生産量が多い佐賀で、幼い頃から二毛作が当たり前だったために、関東や東北で冬に田んぼが遊んでいたり、雪に覆われているのを見てとても驚きました。田んぼもウチは1枚あたりの面積が平均30a程なので、集約がされている恵まれた環境です。(北海道や千葉は更に恵まれていたりなので、恵まれ度合いは全国の中だと上の下くらいの感覚です。)
防除とは
1 対策をたてて予防し、災害を取り除くこと。「高潮の被害を—する」
2 農作物の病害・虫害を防ぎ除くこと。「害虫—」農薬を撒く
普段は2で使っていて、農薬を撒く事を「ボージョ、ボージョ」と言っています。自然災害にも使うのですね。
防除は田植えが終わって収穫までに確か3~4回ほどやったと思います。今回は田植え後の1回目で8末に再度との事でした。今回は殺虫剤を撒いたのではないかな。。(ちゃんと把握しろと父に怒られそうですが。。)
作業方法
いくつかありますが、ウチは①でやっています。作業効率の良い順に並べました。
①ラジコンヘリ
主流です。どんどん勢力を伸ばしてきていて羨望の眼差しで見ています。買うと1千万円超えです。作業を業者さんに委託します。
②ドローン
最近増えてきているようですが、地元は田んぼもまあまあ広いのであまり見ません。圃場が狭い中山間地域には適しているでしょうが、エンジン積んでいるヘリには敵いません。但し100万くらいと手頃です。
③乗用管理機
トラクターみたいに乗れて、左右のアームが伸びて真下に噴霧します。
④動力噴霧器
トラックに機械と、タンクを積んでホースを伸ばして手で散布します。ホースで水やりと同じ形です。
作業内容
・水汲み
700Lのタンクに動力ポンプを使って堀から水を汲みます。そこに何千倍希釈する薬剤を投入
・散布
ノズルで届く範囲が25株分(10mちょっとくらいな気が)のため、行き帰りで20mを散布する。
後は上記を繰り返します。今回は1.7ha、3枚の圃場をタンク2.5回(1750L)を3hで散布しました。これを収穫まで仮に4回やるとすると、作業時間は12hとなります。
今後の改善点
・機械のトラックへの積載作業
どの機械もそうですが、トラック積載は危ないためできるだけ避けたい
・重労働
50mを過ぎた辺りからホースが重くて一人では引っ張れなくなりもう一人が引っ張ります。平均30kgを引っ張るような作業でとてつもなく重いです
・時間がかかる
慣れてしまえば3hも短く感じますが、ヘリだと更にスグ終わります。移動も含めていますが、30分程で終わると思います。
特に積載作業は、道板が短いため積み下ろし時の角度が急すぎて、且つ道板も木で所々細くなっていて脱輪もしばしばです。道板も安くはなさそうなので、ヘリ移行を薦めようと思っています。機械での事故も怖いので、体から機械が離れるドローンやヘリはその点ではうってつけです。
今後
父の近い友人も今年から委託のヘリ防除に切り替えた事と、近所でも乗用管理機かヘリが多いことから切り替えを検討している様子でした。乗用管理機は扱いにクセがあるため変えるならヘリの様子だった。確かに管理機は何度か乗った事があるが、そこまで効率化が図れないためコスパが悪い(年に4回しか使わないため慣れるのに3年かかりその割には、、という形)。もし専業でやるのなら、ヘリ購入して免許も数人に持たせて作業受託なのかなとも思ったりしますが、一旦は、コストかけてでもヘリ切り替えをという話をしようかと考えています。
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