ふれたくて、さわれない。
思っていたよりもずっと
穏やかに過ごしている。
でもそれはきっと
穏やかに過ごせるよう、
自ら仕向けているからだ。
そして、22日のブログが
五者五様に、前向きなものだったから。
今日で終わりなんだな。
そう思いながら過ごす1日はとてもしんどかったけれど、あのブログたちで締めくくれたことは本当にありがたかった。
平野さんは最後まで正直で、強くて、
良い意味で大人気なくて。
神宮寺さんが、また会える未来を
示唆してくれたのが嬉しくて。
岸さんはやっぱり「岸さん」で
9月まで温かく見守ろうと思えた。
永瀬さんも髙橋さんも、メンバーへの愛情がすごく 伝わる優しい文章だった。
でもやっぱり
5人でいる姿が私は好きだから、
2人の姿はちゃんと見れていない 。
2人体制になってからすぐに解禁されたいろいろな情報。生配信の YouTube ライブ。どれも良いことだし、たくさんの情報を持ってきてくれて優しいなあと思った。
でもやっぱり寂しい。
こんなにすぐに色々なことが動けるんだなって。
それならば。
最後に一度くらい、5人の姿を生配信で見せられたんじゃないかなって。
2人の生配信を、
私は未だに見られていない。
今、私が穏やかに過ごせているのは
実感をしていないから。
実感できるようなものを見ていないから。
2人の生配信や、たくさんの楽しみな予定に対して、いろんな意見があるのは当然だと思う。
だって、昨日まで5人だったんだから。
この半年間、4つの作品でミリオンを叩き出した彼ら。 たくさんの番組で、最後の5人の姿を笑顔で見せてくれた彼ら。
それほどまでに影響力のある素晴らしいグループ、それが KING & Princeなのに、5人体制での最終日である22日に彼らの姿が見られることは一切なかった。
あんまりだなと思う。
20日というギリギリまで、5人の姿を見ることができたのは、今までの彼らの振る舞いによって恵まれたものだ。
発表からの半年間、ファンや彼らのサービス精神によって、たくさんの利益が生まれている。100億レベルだという報道も見た。
それによって事務所が得た利益を、どうして彼らの最後の姿を見られるように使ってくれなかったのかな 。そんな価値はないと判断されたのかな。
ライブをやるとまでは言わないまでも、生配信をほんの少しの時間行うことは、そんなに難しいことなのかな。監視でもなんでもしてくれていいのに。都合の悪いことを話す彼らを見たい訳では無いから。ただ少しでも長く、彼らが彼らでいる時間を見届けたかった。それだけなのに。
それを2人になって初めての日に、なんてことない感じで行うのが、とても寂しく悔しかった。
私はその姿を見ていないけれど、流れてくるSNSで、それなりに楽しそうに話していたと思われる意見を、たくさん見かけた。
それでいいと思う。
いつまでも寂しそうな顔をしているわけにはいかないし、3人もそれを望んでいないだろう。もしかしたら楽しく見ていたかもしれない。
ただでさえ、あの2人は。
これからもたくさんの困難に立ち向かわなければならないし、期待を誰よりも早く捨てなければならない人たちだったから。3人の決断が覆らないという悲しい事実を、真っ先に受け止めなければならない2人だったから。
だからこそ、誰よりも早く心の準備を始めることができたし、誰よりも早く今後のことを考えていけたんだと思う。
そしてその結果が、23日の色々な未来につながる。
キンプるの後継となる、2人だけの新しい番組。
少なくともMCである劇団ひとりさんやザキヤマさんは継続で、2人が安心して過ごせる居場所が確約されることはすごくありがたいと思った。
もしかしたらスタッフさんも同じかもしれないし、それならなおさら安心だ。
キンプるは5人のため、そしてこれから始まるのは2人のための番組、と切り替えて作ってくださることは本当に優しいと思うし、素敵だと思う。
だけど正直、その番組を見るかと言われたら、今の段階ではわからない。
永瀬さんや髙橋さんに対して、嫌な気持ちを抱いているわけでもないし、嫌いになったわけでももちろんない。だけど今は、嫌な気持ちを2人に向けてしまう可能性が怖い。
我ながら勝手だなと思う。
いつまでも悲しい顔をして欲しくないとも思うのに、もう少し引きずっていて欲しいなとも思ってしまう。
2人にとっては3人は変わらずメンバーであり友達であるから、2人で頑張っていく姿を見て欲しいとか早く安心させたいなとか思っているかもしれない。
だけど、私はまだその姿を見られる自信がない。
強すぎるんだ、あの3人が。
にぎやかさが、印象が本当に強くて。
そしてそれが最後まで、すごく溢れていたから。
本当に良くない言い方だけれど
私が好きだったのは、あの3人がいたからこそであって、今の2人の姿ではない。
それだけが、今確かに思っている感情で。
今は本当に繊細になってるから、ちょっとしたことがすごく大きな傷になってしまう。今2人に触れて大きな傷を作ってしまうと、嫌いになってしまうんじゃないかと心配なのだ、嫌いになりたくないから。
私は多分、2人だけが歌う「シンデレラガール」を聞くと泣いてしまう。最後の最後まで、大事に大事に、何度も何度も歌ってくれた、シンデレラガール。2023年版として新たにミュージックビデオまで発表してくれたシンデレラガール。
平野さんの歌い出し、
11時間近の岸さん、
門限知ってる神宮寺さん。
その全てを、永瀬さんと高橋さんが埋めると思うと、聞ける自信がない。デビュー曲に、記念すべき大事な歌に、とんでもないトラウマを抱えてしまった気がするし、同じように思ってる人は少なくないと思う。
今はまだ、岸さんの姿をテレビで見ることができる。
びっくりするぐらい通常運転で、VS魂で波瑠さんと言い合っている姿が微笑ましくて。
キンプリの中の岸さんとはまた違う良さが十分に出ていて、やっぱり好きだなって思った。
キンプリではなく個人として、公式ページに載っている岸さん。その姿はやっぱり寂しいけれど、好きだなって思うのだ。
だけど私は本当に、
メンバーそれぞれが愛しくて仕方なかった。
それは嘘じゃない。
でももし、例えば。
平野さんや神宮寺さん、岸さんが
3人で KING & Prince を続けたとする。
そしたら、今よりも前向きな気持ちで応援しようと決意できていたかもしれないと思う。
タラレバだから言っても仕方がないことだし、そんな未来はないから本当に無駄なことなのだけれど。
5人でいる姿が好きだった、
それは嘘じゃない。
5人みんな好きだった、
それも嘘じゃない。
でも今、自信がなくなってきている。
「3人が」好きだったのかなって。
新体制が始まった週末に
私はジャニーズ有識者である友人と
紫陽花テーマのアフタヌーンティーにでかけた。
青と紫を基調にしていて、Wゆうただなあと思ったし、渡された番号札が「一番」で「ichibanじゃん、よかったね」という友人の言葉に微笑んだ。
街中を歩いていた時、ふと掛けられた
「そういや、見た?クレしん岸くん」に
「あれ、すごかったよね」と心の底から笑った。
ただ、それだけでよかった。
5人の話を、何気なくできる。
それだけで、こんなに幸せなのに。
今のKing&Princeを、
受け入れられないこと、見られないこと。
そのことに、罪悪感を抱いている。
そして、そのことに安心している。
拒否ではなく、防波堤なのだと。
傷つくことなく、傷つけることなく
笑って二人の姿を見られる日まで
嫌な気持ちが、溢れないように。
だって私は。
キンプるゴールデンSPの
岸さんの「廉の思いを背負って!」に
「はーい」と無感情に応えたり
「海では(おしっこ)するなよー!」と
飄々とした声色で言う永瀬さんが好きだし
センター平野さんを「トラックに見える」と
真っ直ぐな顔で言ってみたり、
蓮根掘りで末っ子よろしく駄々をこねる
高橋さんがとても好きだから。
※たこ釣り中に「岸さんと小さいカサゴ」の話をする平野さんも異常に好きです。
「釣ってた」「持ってた」
なにあの言い方、かわいすぎる。
子どもなの?
好きなままで、好きな姿を忘れずに。
新生King&Princeを、
受け入れられるように、
新たな三人の門出を
笑って受け止められるように、
今はただ、穏やかにいようと思う。
5人が笑っていた姿を見つめながら。