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アニメダイナミックコード見どころ紹介 act.3『Requiem』

 ダイナミックコード見どころ紹介記事、第3話です。

 キョーソー編の締めくくり、1話から提示されていたヨリトさんの不調の謎がとうとう明かされます。そしてそれを追うレオンくんにもなにか変革がある……かもしれませんね。どうなることでしょう!

 ところでアニメダイナミックコードの視聴者を指すスラングとして「なんとかって難民」、略して「なん民」というものがあります。この由来となったセリフが出てきたのはこの第3話となっています。ぜひご確認ください。

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 今回の模写は似なかった。


前回までのあらすじ

 KYOHSOのボーカル、ヨリトさんが失踪しており、ヨリトさんの後輩であり大のファンであるレオンくんはやきもき。どうやら彼が何者かの墓参りをしていたところまでは掴めましたが、それ以上は不明。カメラマンの道明寺は何か知っているのかも?


00:00 ~ 00:50 山中の一軒家、ヨリト

 1話からおなじみの、山荘でヨリトさんが思い悩むシーン……ですが、これまでと違って、なんだか晴れやかな様子に見えますね。天気も雨ではなく、山の稜線の向こうから夜明けが見えます。
 何か吹っ切れたのでしょうか。と思うのですが、何回見てもここで何が吹っ切れているのか、確証の持てるような答えが見つかりませんでした。

 ところで今までカランしたりしなかったりして視聴者を盛り上げてきたグラスの氷ですが、このシーンでとうとうすごい挙動で退場します。めちゃくちゃ見どころなのでぜひあなたも目撃してくださいね。私は大好きです。


00:51 ~ 02:20 OP

 OPは第1話から第12話まで共通です。


02:21 ~ 03:07 レオン宅、レオン

 レオンくんと久遠くんは同居しているようですね。

 ヨリトさん失踪の手がかりを探すため、朝も早くからレオンくんは出かける模様。久遠くんが見送りのためか起こされて不満を言っていますが、ガン無視ですね。ヨリトさんへの思いが強いなあ。玄関にKYOHSOのポスターが飾ってあったりします。

 

03:08 ~ 03:52 事務所ビル前、篠宗と社長

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 朝の事務所ビル。

 ビルの前、KYOHSOのドラムである篠宗さんが、少し暗い顔で立っています。そこへ車でやってきたのは、ダイナミックコードの社長、伊澄さん。

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(おさらい)

「朝早くからすまないね」
「ローディーやってたころ、何度か行ったことのある場所ですから」
「昔から山道は不得意でね。それと、君の睡眠不足解消にもなるだろう、ってね」
「? ……(気付く)! あいつが手に入れてたとは」

 この会話はかなり行間を読まないといけないうえ、攻略本(※コミカライズ版)には無いシーンなので、めちゃくちゃ高難度です。わかりましたか?

 いったい彼らが何について話しているのか、それがわかるのは2つ先のシーンなので、そちらでいっぺんに解説しましょう。


03:53 ~ 04:42 八雲のマンション、レオンと八雲

 1話冒頭でもレオンくんが訪ねていた、八雲のマンションです。
 ヨリトさんの失踪、そして彼が持っているらしい隠れ家について手がかりを得るために、レオンくんの事務所入り以前からダイナミックコードで働いていた八雲からなにか情報が引き出せるでしょうか。(「ダイナミックコード」が社名であることは第3話のここで初めて明かされます)

 さて、八雲が思い出したのは、かつてあった「似たような事件」……?


04:43 ~ 05:27 山中の一軒家、道明寺

 道明寺が山を這い上がり、建物に向かっていますね。この建物はヨリトさんの隠れ家の山荘です! 今まで夜の場面ばかりで映っていたこと、またヨリトさんの赤いオープンカーも停められていないのでわかりづらいのですが、この理解を落とすと意味がだいぶわからなくなるので気をつけましょう。
 それにしても道明寺のパパラッチ性能は相変わらず群を抜いています。どうやってこの別荘を突き止めたんでしょうか。

 しかし、そこにいたのは伊澄社長。道明寺のことを知っている口ぶりで話しかけてきましたね。そして別荘に目を向けながらこう言います。

「一足違いだったようだ」

 後ろにはゴツめな車と、傍に立つ篠宗さん。


 さて先ほどの会話をもう一度ふりかえりましょう。

「朝早くからすまないね」
「ローディーやってたころ、何度か行ったことのある場所ですから」
「昔から山道は不得意でね。それと、君の睡眠不足解消にもなるだろう、ってね」
「? ……(気付く)! あいつが手に入れてたとは」

 この会話は、社長が篠宗さんに山荘への運転を依頼していたという内容でした。わかりましたか?

 「朝早くからすまない」「山道は不得意」という社長の言葉、シーンが変わって山荘にふたりがいる、車の運転席側に立つ篠宗さんの図。つまり、この山荘への車の運転を代行してほしいと社長が依頼して、事務所ビルに篠宗さんを呼び出していたということです。言外にしか伝えられないうえに運転シーンはありません。

 さらに、その依頼は篠宗さんの睡眠不足の解消になるとのこと。まず睡眠不足の話が初耳なのですが、篠宗さんが現在抱えている眠れないほどの悩みの原因といえば、バンドメンバー・ヨリトさんの失踪でしょう。2話だとキョーソーのメンバーはヨリトさんのことを信じて待つ、落ち着いた大人の対応をしていたみたいですが、やっぱり不安だったようです。
 そしてその悩みが解消される、ということは? ヨリトさんの居どころがわかったということですね! 依頼した行き先の山荘にヨリトさんがいる。2話で言われていた「メンバーも知らない隠れ家」がその山荘であるということを、篠宗さんは社長の遠まわしな表現からバッチリ理解して微笑んだのでした。すごいですね。

 ヨリトさんの名前すら出ない会話だったうえ、前述のとおりここがヨリトさんの別荘だということを見落としがちなので、3話の中でも極めて高難度なシーンでしたが、行間を読んでいきましょう!

 さて、社長が一足違いだったと言うとおり、山荘にヨリトさんは不在だったようです。ほんとうにヨリトのヨの字も出ない……。


05:28 ~ 06:28 レストラン、社長と道明寺

 場所を変えて、レストランで社長と道明寺が話をします。篠宗さんが別席でパエリア食べてるのは……手持ち無沙汰そうですね……。ちなみに篠宗さんは3話ではもうセリフはありません。

 社長たちが話しているのは、道明寺が雑誌に提供したヨリトさんの写真のことです。2話で「才能あるんじゃないか?」とKYOHSOのメンバーに言っていたように、社長は道明寺の腕を買っているようですね。さらに脱退の飛ばし記事の内容は道明寺にとっては不本意だったことも察しているようです。社長はすごいな。
 2人が見つめる窓の向こう、遠くの山道をバスが曲がっていくカットがあるのですが、このバスはここ以外で出てくるわけではないので、意図はいまのところ不明です。社長の洞察力ならここも察せるのでしょうか?

 さて、社長は今回の件について道明寺にひとつ頼みをします。

「あと少しだけ、そっとしておいてやってほしい。あの時のように……」


06:29 ~ 07:07 八雲のマンション、レオンと八雲

 2つ前のシーンで八雲が話しはじめた「今と似たようこと」、そして社長の言う「あの時」についての話が語られます。

「ヨリトさんの女性問題!?」

 ヨリトさんの女性問題!?
 裏付けのない情報からマスコミが押し寄せ、ヨリトさんやメンバーは沈黙を貫く……という、今現在の脱退報道のような状況が昔にもあったようですね。

「誰も女性を特定できないままに時が過ぎ、事件はうやむや、沈静化していったんだけどね」

 「女性問題」、というのはヨリトさんに正体不明の彼女がいる、というスクープだったようです。問題というほど問題か? と思ったのですが、バンドマンの世界とはそういうものなのでしょうか(不勉強ですみません)。

ダイナミック18

 回想の事務所ビル。


07:08 ~ 07:53 (回想)病院、道明寺

 道明寺の回想に移ります。

「俺は、彼の密会相手が療養中の幼い少女であることを突き止めた――」

 夕映えに照らされるこちらの建物、病院です。「療養中」ということなので、サナトリウムのようなものかもしれません。

 入口を半ば塞ぐようにして、ヨリトさんの赤いオープンカーが停められていますね。第1話の寺ではちゃんと駐車していたのにヨリトさん。道明寺もドン引きしているかのような表情ですが、たぶんそういうことではないです。

 さて、ヨリトさんの女性問題、詳しくは「正体不明の女性と密会していた」だったようです。そしてその真相を突き止めていた道明寺、やっぱり情報収集の力が群を抜いている。

 あとここのシーンでヨリトさんも少女も映らないのはサメ映画的な趣があってクセになりますね。


07:54 ~ 08:26 レストラン、社長と道明寺

 回想からレストランにシーンは戻ってきました。

 道明寺は突き止めた真相を、少女に配慮して公表しなかったとのこと。社長はツテでそれを知っていたようです。それゆえに、今回の雑誌記事の件に道明寺が不本意だったことも社長は察せたのかもしれませんね。洞察力だけではなく、多くの情報網も持ってるんだなあ。すごいなあ。

 また、道明寺はパパラッチという前評判に反し、かなり良識のある性格であることもどんどん明らかになっています。1話で盗撮しまくっていたのはなんだったのでしょうか。

「あの頃とは、変わってしまったな。街並みも……」

 社長が街を見下ろしながらそうこぼしていますが、道明寺がパパラッチ化したのが「1年のころ」つまり5年前のことなので、ヨリトさん女性問題事件がそれ以降のことだと考えるとさすがに街並みはそこまで変わっていないと思います。
 あるいは道明寺が大学を留年したり休学したりしていたのなら5年以上昔のことなのかも。だとしてもメジャーデビューから約7年のKYOHSOの活動期間中のことなので、やっぱり街並みが変わるほどではないのでは?
 社長の洞察力、そして観察眼にかかれば、数年の街並みの変化も見逃さないのかもしれません。


08:27 ~ 09:00 (回想)病室、道明寺と少女

 第3話で最も印象深いシーンのひとつです!

 夕日の差し込む病室、置いてあるカメラ、見覚えのあるうさぎちゃんの人形、飾られた薔薇。カメラは道明寺のものですね、彼の回想になります。

「私ね、楽しい思い出があるの!」


09:01 ~ 09:09 レストラン、社長と道明寺

 回想が明けると、そのことを思い出した道明寺は急いで席を立ってしまいました。2話でも見たような光景ですね。

 社長と篠宗さんはキョトンとして見送るだけ。2話で追跡したレオンくんたちレバフェの一行に比べると落ち着いた対応です。信じて待つ、ってことかな。(ヨリトさんの隠れ家は判明したので実際待ってれば帰ってくるかもしれませんし)
 しかし道明寺はさっき社長から言われた「そっとしておいてほしい」についてはもう忘れたのでしょうか。公表しなければヨシ!

 ところで篠宗さんはマジでパエリアを食べていただけです。


09:10 ~ 09:27 公園、レオン

 空が映って場面転換、そして2話でも出てきた白鷺くんです! 相変わらず作画がいいですね! 今回はとりわけよく動きます。

 さて、八雲にヨリトさんの過去の女性問題について聞いてきたレオンくんですが、それ以上の情報は得られないまま出てきた模様。また公園のベンチで思い悩んでいます。レオンくんは考え事をするときはここの公園に来るのが習慣なのかもしれません。

「謎が増えただけだよな……」

 レオンくんの言っている「謎」は先述のとおりヨリトさんの女性問題についてです。視聴者からするとさっき道明寺が突き止めた真相を知っているので別の謎をどうにかしてほしいのですが、レオンくんにとってはそのことを知る由もないので、謎は謎のままです。


09:28 ~ 09:43 山道、道明寺

 レストランを後にした道明寺、なにか真剣な顔でスクーターを飛ばし、山道を走って街に下っているようです。どこへ向かっているのでしょうか。

 天気はだんだん崩れてきました。


09:44 ~ 10:20 カフェ、レバフェ

 日が陰って暗くなったマンション、見覚えはありますか? ヨリトさんの本宅ですね。マンションを臨む位置にあるピンクパラソルのオープンテラスカフェと合わせ、2話で出てきているので思い出してください(背後のビルたちはなぜか変わっているのですが)。道明寺とレオンくんが話していたあそこです。

 今回いるのは久遠くんと亜貴くん。ヨリトさんを案じて奔走するレオンくんのことで話をしています。そこにつむぎくんも合流。先日のようにここにレオンくんがいるかもしれない、と当たりをつけて各々集まったのでしょうか? あいにく彼はいませんが……。

 ところでマネージャーの八雲からの連絡がうるさいからと嫌がって、久遠くんたちは音信不通になっていたとのこと。バンドでメジャーデビューしているのにそんなことで大丈夫か、と思うかもしれませんが、アニメダイナミックコードでは今回のヨリトさんをはじめとしてキャラたちが失踪しまくるので、慣れておくといいでしょう。

 笑顔のつむぎくんからカメラが動いてガラスに反射するヨリトさんのマンションをしばらく無音で映す構図、なかなか見どころだと思います。


10:21 ~ 12:00 公園、レオンと成海

 先ほど公園のベンチで考え込んでいたレオンくん、疲れたのか真上を向いて寝ています。朝早くから駆けずり回っていましたからね。

 そんな彼の顔を覗き込んで話しかけるのは……?

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 apple-polisherの成海くんです。変装スキルがレバフェメンバーより高く、特徴的な髪色をちゃんと帽子で隠して、さらに大きなサングラスで印象を変えていますね。そもそもこのアニメでは1話の演奏シーン(踏切待ち)を除けば初登場なので、わからなかった視聴者もいるかもしれません。
 ちなみにレオンくんと成海くん(と亜貴くん)は幼馴染という関係です。アニメでそれが紹介されるのはまだまだ先のことですが、ここで2人がくだけた会話をしているのはそういう関係性由来のことです。


 会話の最中、レオンくんがスクーターで走る道明寺を発見。彼ならヨリトさんの情報を掴んでいるに違いありません。成海くんの自転車を奪取して、それで追跡を始めます。

 自分のロードバイクを奪い、石でガタガタの川や階段をメチャメチャに走り、ついでに川の水を飛沫でぶっかけ、そのままどこかへ去った幼馴染に対して「くっそ~! レオンのやつ~!」で済ませる成海くん、信じられないくらい心が広い。


12:01 ~ 12:25 道路、道明寺とレオン

 空が映って場面転換。すっかり雨が降ってきました(成海くんがさらにビッショビショになったかもしれませんね)。
 道明寺のスクーターを自転車で追うレオンくん。ヨリトさんの情報のためならと張り切ります。


12:26 ~ 13:20 カフェ、レバフェ

 集まっていたレバフェの3人が、カフェで引き続き会話中。

「ええ? そんな情報、どうやって手に入れたの?」
「同じ大学の道明寺辰哉くんの元カノ。それが原因で別れたらしくって、すっごく後悔してるんだってさ」
「そりゃ奴が悪いよ! 当時マスコミで騒がれてた、KYOHSOのヨリトの彼女と密会して、ファンでも手に入れられない海外ライブの映像まで撮って見せてた、なんて言うからさ」
「ヨリト先輩が忙しくて会えない時に、代わりに行ってあげてたんだ、その子のところへ……」
「……ああ、その女の子、なんとかって難病でさ……」

 急にめちゃくちゃ情報量が増えるので、ここのシーンは気を抜かないようにしましょうね。「なんとかって難病」は聞き取れましたか? ちぢめて、なん病!

 整理すると、まずつむぎくんが持ってきた情報を3人が共有しているシーンです。情報源は道明寺の元カノ。「ヨリトの彼女と通じてライブ映像を横流ししていた」というような伝え方を道明寺がしたせいで、元カノの女性は怒って別れた……しかし、ヨリトの彼女と言われていたのは難病の少女であり、恋仲ではない交流だった。そして道明寺の行いは病気の彼女のための善行だった。元カノさんは、誤解から道明寺と別れてしまったことを後悔している。

 たぶんこう。たぶんこうだと思います。ここのシーンも攻略本(※コミカライズ版)にないので読解が間違っていたらすみません。

 このシーンで出た情報、ひとつは「道明寺はヨリトの代理で少女に会っていた」、もうひとつは「ヨリトの未公開ライブ映像を道明寺が撮って少女に見せていた」というもの。
 前者は道明寺が病室で少女の話を聞くシーンの回想をしていたので、実は既出情報だったりしますが、再確認ですね。
 後者は……のちの展開の伏線です。覚えておきましょう。


13:21 ~ 13:33 道路、道明寺

 本降りになった雨の中、道明寺は一心不乱にスクーターを走らせます。


13:34 ~ 14:04 (回想)病室、道明寺と少女

 第3話で最も印象深いシーン、ふたつめです!

 夕日の差し込む病室で、道明寺に少女が語りかけます。さきほどレバフェが共有していた情報の、「ヨリトの代わりに少女に会っていた」という場面ですね。

「私ね、楽しい思い出があるの!」

 2回目!

 道明寺が思い出した少女のこの言葉と、彼がいま目指す先に、どんな繋がりがあるのでしょうか? 先を観ていきましょう。


14:05 ~ 14:22 某所、ヨリト

 雨が上がりましたね。

 どこか緑がある場所で、ヨリトさんが空を見上げています。いったいどこにいるのでしょうか?


14:23 ~ 15:09 (回想)ライブ、キョーソー

 「少女の言う楽しい思い出とは!」みたいなBGMとともにキョーソーの大規模なライブシーンが流れていますが、ここからはヨリトさんの回想です。「楽しい思い出」とは関係ないので、気をつけましょう。

15:10 ~ 15:45 (回想)山中の一軒家、ヨリト

 別荘でファンからの大量の手紙を読むヨリトさん。

 そのひとつに目を見開いて衝撃を受けています。見覚えのあるうさぎちゃんの人形は同梱されていたのでしょうか。

15:46 ~ 16:30 (回想)寺、ヨリト

 そして第1話で描かれた墓参りのシーン、つぶやかれた「ごめん」の言葉。

 なんとかって難病の少女はつまり…………。

 …………「つまり」の先はこの後はっきり説明されないので、ここの無言回想だけで全部察してください。


16:31 ~ 16:58 道路、レオン

 雨がしれっと上がっています。
 街の中心部から遠ざかる方向に道明寺はスクーターを走らせ、レオンくんはまだまだそれを追跡中。

「追いつけねえ……!」

 とは言いますが、かなり食らいついているほうだと思います。スクーターの相手に対して雨の中の自転車ですからね。体力があるなあ。

 しかしどうやら上り坂、レオンくんも苦しくなってきました。

「俺はなんのためにこんな……」

 思わずつぶやいたその言葉で、思い出したことがあるみたいです。


16:59 ~ 17:53 (回想)ロビー、レオンとヨリト

 時系列がいつなのかは不明ですが、かつてのヨリトさんとの会話の回想です。

 ダイナミックコード(事務所)の中でも、今までで最大規模のライブをキョーソーが行っていたとのこと。ただ、中継はなかったようですね。そして、それを断ったのはヨリトさん自身だったそうです。

 なぜ断ったのか……については説明がありません。「女性問題報道でマスコミに辟易した」説を以前は唱えていましたが、それには確証がなく……攻略本(※コミカライズ)でも説明されていない部分だったので、今後の課題といたします。情報お待ちしています。

 ところでヨリトさんが「……ごめん」と「次は世界で待ってるぜ!」以外で会話をしたのはここのシーンが最初なので、初見だと口調にびっくりしたりしなかったりしますね。

「俺は……誰のために、なんのために歌っていたのかな……」

 次回予告で出てきたフレーズですね。レオンくんがここでやっと思い出した、ヨリトさんが悩んでいた原因の手がかり……でしょうか。光へと歩いて消えていくヨリトさん……。


17:54 ~ 20:03 廃遊園地

 レオンくんが辿り着いたのは山奥の寂れた遊園地跡。道明寺のスクーターが乗り捨ててあります。
 彼が向かっていたのはここなのか? ヨリトさんについての手がかりもあるのか? 園内をレオンくんが探し回っていると、……(特徴的な)歌声が聞こえてきますね。

 そこには、遊園地のステージに立ち、アカペラで歌うヨリトさんが!

 客席に置かれたうさぎちゃんの人形と薔薇の花。3話タイトルの『requiem』のとおり、ヨリトさんは亡くなった少女の鎮魂のために、ひとり歌を捧げています。

 レオンくんとは別の方向から、道明寺もその様子を見つめています。とんでもない悲痛な表情ですね……。ヨリトさんの苦悩に共感してるんだね……。


20:04 ~ 20:33 (回想)病室、道明寺と少女

 第3話で最も印象深いシーン、みっつめです!

「私ね、楽しい思い出があるの!」

 3回目!! しかし今回は続きがあります。

「そこで、KYOHSOのヨリトのライブを見るのが夢なの!」

 少女が病室で道明寺に語った過去の思い出とこれからの夢。同じことをヨリトさんも聞いていたのでしょう。「楽しい思い出がある地(=この遊園地)で行われるヨリトのライブを見たい!」という少女の願いを、いまヨリトさんが叶えたんですね。本当は、病気が治って元気になった彼女本人に聞かせたかったでしょう……。
 それなのに、むしろヨリトさんは大規模ライブの中継を断って、彼女がライブを観る機会を奪ってしまっていました。このことで、第1話からヨリトさんはずっと思い悩んでいたのです。

 少女の思い出にある遊園地にしては、廃園になって荒れるまでのスピードがあまりにも早すぎる気がしますが、社長が「街並みが変わった」と言っているくだりと合わせて考えると、もしかして時間の進みが我々の地球と違うのかもしれない。


20:34 ~ 21:05 廃遊園地

 空が映って場面転換。雲が一気に晴れていきます。

 レオンくんがヨリトさんのアカペラ歌声に(なぜか)目を輝かせています。予告の「KYOHSOはやっぱりすごいぜ!」のセリフはここの胸中で言っているのかもしれませんね。
 すると、道明寺がステージに上がり、ヨリトさんに話しかけに行きました。カメラの背面にある画面をヨリトさんに見せています。

「これは、あの時の……!」
「ええ。中継されなかったライブです」


21:06 ~ 21:23 (回想)病室、道明寺と少女

 夜の病室。なん病の少女の姿が(ここでやっと初めて)映ります。

 道明寺がカメラ背面のクソ小さい画面で少女に見せていたのは、あのキョーソーの大規模ライブ。中継を断ったために少女は見る機会がなかったはずのライブを、道明寺は盗撮して、病床の少女に見せていたんですね!

「ありがとう……」

 ヨリトさんの後悔も、いくらか晴れた……かもしれませんね!


21:24 ~ 22:20 廃遊園地

 空が映って場面転換。雲の間から差し込んだ光がヨリトさんとうさぎちゃんを照らします。

「ありがとう……」

 ところで覚えていますか? カフェでの情報交換シーンで言われていた、「道明寺が未公開ライブ映像を少女に見せていた」ということを。伏線だったんですね。
 えっじゃあ道明寺はヨリトさんに許可取らずにガチ盗撮してたの? お前の倫理観ぜんぜんわからないよ……!!!!


 さて、ヨリトさんが見つかったし、どうやら晴れやかな様子だし、と察したレオンくんは声を掛けずに立ち去ることにしました。ここまで自転車で長距離を追ってきた執念とは真逆のようなクールな去り方ですね。

 そこへ現れたのは……レバフェ一同! どうやって!? マジでどうやってこの遊園地にレオンくんがいることを把握したのか全くわからないのですが、カフェに集まっていた3人に連絡していないはずの八雲が車で合流しているところは2話と共通しているので、……そういうものなのでしょう。

 レバフェのみんなが全てわかっているかのような笑顔でレオンくんを出迎え、レオンくんはそれに喜ぶ様子も見せつつ、「ヨリトさんは問題を乗り越えたのだ。俺も負けてられない!」「KYOHSOはやっぱりすごいぜ!」とでも言うような決意に満ちた顔で彼らのもとに向かっていきました。よかったね! 成海くんの自転車は返せ!

 キョーソー編のレバフェは、よく考えると道明寺の後ろを追いかけて遠くから見る以外のことは何ひとつしていないのですが、彼らの成長のためにはたしかに糧になったのだ、ということがいずれわかる時が来ます。お楽しみに。


22:21 ~ 23:50  ED

 EDはキョーソー編(1~3話)で共通です。さきほどアカペラで聞いたヨリトさんの歌がもう一回聞けます。


23:51 ~ 24:10 次回予告

「騒がしい夏の始まり、新曲のための合宿。高原と湖、酷いスランプ、仲間への思い。そして訪ねてきた人。次回、DYNAMIC CHORD act.4。……Liar-Sが、どうして?」

ダイナミック21

 予告の事務所ビル。

 次回からは夏、ライアーズ編が始まります! お楽しみに!


 以上、アニメダイナミックコード第3話の見どころ紹介でした。

 ところで、本文中でも何度か攻略本として引いたコミカライズ版(全2巻)では、この春編で特に多くの追加シーンがあります。ヨリトさんと少女との出会い、交流、ヨリトさんが抱えていた過去との交差、最後に少女が道明寺に託したヨリトさんへのメッセージなど。また、ヨリトさん以外のキョーソーのメンバーが、苦悩と失踪と復活を果たしたヨリトさんをどう迎えたのかというシーンもおまけに収録されています。
 おすすめです!! 少女が可愛い!! 

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