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もうコルク抜きはいらない

今回のこのお得な情報、きっといつか役にたつので、ぜひ読んでおいて欲しい。今回は読み物と言うよりもライフハックに近いかもしれない。

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そんな訳で皆さん、東京ではまた雪が降ったがいかがお過ごしだろうか。しかし春はもうそこまで来ている。今しばらくご辛抱頂きたい。

私もそろそろ焚き火の禁断症状が出てきており、早くキャンプに行って焚き火がしたい! そんな想いを胸に秘め春の到来を待っている今日この頃である。

日が暮れたキャンプ場で焚き火に木をくべながら時間を忘れてゆっくりと飲む。夜空には満天の星。そして飲みつかれたらテントの中でランタンの光を頼りに文庫本など読む。うーん。

そんな時に飲むのはやはりワインかウィスキーでしょうな。こういう贅沢な時間に「ストロング!」なんて大きく缶に書かれた俗っぽい飲み物はできれば避けたい。いや、なんの恨みもないのだが、なんとなく大自然の中で飲むならば、自然醸造のものを飲みたいという単純な男心である。

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コルク抜きがない!

そんな訳でクーラーボックスから良く冷えたワインを取り出す訳だが、最近のワインはスクリューキャップになっているものも多いので、うっかりワインオープナー(コルク抜き)を忘れることがある。

例えば、無事に焚き火の火も安定して、いそいそとグラスとワインを取り出したは良いが良く見るとなんとコルク栓タイプ! 肝心のオープナーがなくて呆然! そんな時、皆さんだったらどうされるだろうか?

1.しょうがないので下山してオープナーを買いに行く
2.コルクを細い棒などで押し込んでビンの中に落とす
3.ハサミで抜く
4.ライターで抜く
5.靴で抜く
6.ふて寝する

時間と気力がある時には1も良いが、戻った頃には確実に火が消えており、火起こしからやり直しとなるだろう。

2はちょっと気が利いているようだが、実際のところ実行に移そうとするとかなり難しい。そもそもコルクよりも少し細くて丈夫な棒というものを探すのが大変だ。そして、見つかったらそれをコルクに当てて石のような大きなもので、少しずつ、少しずつ、ひたすら叩くのだが、これもかなりデリケートな作業である。そしてなんとかコルクを瓶の中に押し込めても、注ぐ度に口を塞ぐのでなんだかすっきりしない。

そんな訳で、3 から 5 の方法を紹介したい。意外にびっくりするものもあるのではないだろうか。

ハサミで抜く

まずこの方法、手元にハサミがあるのが前提である。しかも刃が鋭く薄めのヤツに限る。そんな時には選択肢の一つになるだろう。要はコルク抜きの代わりにハサミを使うのである。百聞は一見にしかず、ちょっと動画を見て欲しい。

これはお手元のハサミの刃が厚かったり先端があまりとがっていなかったりすると難しいかもしれない。またコルクを抜くために回転させるときにはハサミの交差した部分をしっかり持ってゆっくり回さないとハサミが曲がってしまうこともあるので注意しよう。お持ちのハサミが条件に合わなそうだったら、無理をせず次の方法を試して欲しい。

ライターで抜く

次はライターを使う方法である。これは物理的な力でなく、科学的な力を利用した方法である。そう、瓶の中の空気を熱で膨張させてコルクを押し出すという、でんじろう先生的方法である。これはちょっと勇気がいるが、手順は動画を見て欲しい。まずは瓶の先端のフィルムを全部取ってから、空気の部分を狙ってライターの火であぶる訳だ。ガラスは熱伝導率が低い(熱を伝える速さが遅い)ので瓶の中の空気に熱が伝わるまで気長に待つ必要がある。その間に指をヤケドしないように気を付けよう。コルクが動き始めたら脈ありだ。もうちょっとの辛抱だ。

え、なんか怖い? そう、その気持ちも分かる。ライターを使い慣れていない人だとこの状態でライターをキープするのもなかなか難しいかもしれない。また、おっかなびっくりやるとかえって危ないかもしれない。そんな場合は次の方法を試そう。実は、次の方法が誰にでもできる一番お勧めの方法である。

靴で抜く

靴で抜く、などと言うとなんだか汚そうだが心配はない。これが一番誰にでもできる方法なのだが、意外に知られていない。方法としては、ワインを靴の中に入れて壁や木に叩きつけるだけである。これは、お勧めである。もしワイン・オープナーがあっても、やって見せると結構受けるだろう。動画を見てもらえばわかるがかなり簡単である。

この動画のお姉さんはスニーカーのような靴でやっているが、靴底がゴムのスニーカーは衝撃を吸収しすぎてコルクが抜けるまで結構時間がかかる。どちらかというと底がやや硬めの革靴や通常の靴を使うことをお勧めする。

但し、貴方一人の時なら良いが、グループでいる時には靴の選択には十分に気をつけて頂きたい。万が一、人選を誤り、オジサンエキスの染み込んだような靴でやると、「栓は抜けたのだが、不思議と誰も飲まない」という現象が起こることも十分に考えられる。

実施にあたっては、女性の靴か、比較的小綺麗なオジサン(そんなのいるのか)の靴を借りてやるのが無難であろう。

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これからの長い人生、貴方もきっと「目の前にワインがあるのに、コルクを抜く道具がない!」という場面に遭遇するだろう。もしかしたら、旅行中や冬山登山でもそんな場面があるかもしれない。そんな時、ぜひこの方法を思い出して欲しい。

三つの方法を紹介したが、あくまで非常時の手段である。不器用な人がやると瓶を割ったり怪我をする可能性があるかもしれない。もし実施する際には十分に注意した上で自己責任で行って欲しい。

Good luck!


(了)

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