#131 日本のショーツは小さすぎ?固定観念こそ脱いでみる|おはようリランジェ amour parfum time|stand fm|2021.10.04
※この記事はstand fmで2021.10.04に放送した「おはようリランジェ amour parfum time」の内容の文字起こしです
https://stand.fm/episodes/6159bc5c2fc70d00067b7ec1
おはようございます。
2021年10月4日月曜日
「おはようリランジェ amour parfum time」
お相手は「もっと、愛するランジェリー。」amour parfum オーナーの愛香です。
今日も「女性の大切なカラダとココロを気持ちよく」、ランジェリーにまつわるあれこれをお話します。
どうぞお付き合いください。
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今朝のテーマは「日本のショーツは小さすぎ?固定観念こそ脱いでみる」です。
どの業界もそうなんですが、やはり伝統あるものになってくれば来るほど守らなければならないものが多くなってきますよね。
ランジェリー業界は取り扱うアイテムが女性の肌・からだ・性に近いという特性があることも手伝って、閉鎖的だという声を聞くことがあります。
実際に長らく大手ランジェリーメーカーの第一線でご活躍、引退とともに後進の育成などをされているベテランの方だったり、資材メーカーでご活躍されておられる現役の方などからもそういうようなお声をお聞きすることがあったので、私自身は大手メーカーさんや会社さんにご縁があったことはありませんが、実際のところまあそうなんだろうなあと思っています。
先日、文春さんの記事で気になる記事を読んでみたんですが、ボディコンシェルジュの方を中心としてショーツについてお話しされていました。
>松本 日本のって、大きいサイズがなかなかないんです。XLでも結局小っちゃい。見た感じは大きいんですが。
(中略)
>松原 小っちゃいパンツの方がかわいいという感覚から、日本のメーカーの人たちは、まだまだ抜けきれてないと思うんです。穿いてみるとお尻の肉が出て、ちっともかわいくないのに。
(中略)
>松原 そういうかわいいショーツがピッタリ合う時期なんて人生でほんの1年くらいなものなんです。
という風に記事では書かれておりまして、「日本のメーカーの人たちは、まだまだ抜けきれてないと思うんです」という辛辣な言葉。まあでも実際そうなのかなと、先程も話しましたがこの記事を読んでいても感じています。
守破離
思い返せば、和光商事(ワコールの前身)が開拓し築き上げてきたというのが、日本のランジェリーの歴史です。
特に日本においてショーツが一般女性に普及するきっかけになったのが、昭和初期に起きた日本橋白木屋デパートの大火災。
一説によると、当時ショーツではなくてまだまだ和装の方が多かったみたいで、腰ばき(巻きスカートのようなもの)を身につけていらっしゃった女性が圧倒的に多かったみたいなんです。
腰ばきには股あて部分というのがないので、デパートのフロアで大火災が起きて逃げ遅れたフロアの最上階だったり上の方で火災に遭われた女性の方々が、はしご車をかけて助けに来られても困られたと。
そこから足をかけて降りていくっていう時に、地上では大勢の人が火災を心配して見物しに人だかりができているので、その中でハシゴをかけられたのを一歩一歩降りていけば命はそのまま助かるんですが、
どうしても火災の風にあおられて着物の裾がめくれ上がってしまうかもしれない、
そのめくれ上がった時に腰履きを履いていて股あての部分がないの素肌がそのままモロに出てしまうかもしれない、
というような事態におちいった時に、その時の日本女性っていうのは本当に奥ゆかしくて恥を重んじていたところから「そんな目に遭うぐらいだったら死んだ方がマシだ」「死ぬより恥ずかしいことだ」というふうに思って。
せっかくの救出を拒んでしまったりだとか、一か八か飛び降りてしまう…なんていうことが多く起こってしまって、多くの店内で火災に巻き込まれた女性が命を落とした、なんていうことがあったんです。
そこから腰履きではダメだと。ショーツにしなければ!ということで日本のショーツの歴史は始まったんですけれども。
おそらくこの大火災があったのは聴いてくださるみなさんのひいおばあさんにあたるぐらいの世代のことだとは思いますが、それからブラジャーの普及も進み、日本のランジェリーの歴史は積み重ねられてきました。
欧米人と体格の違う日本人に合う下着を、そして受け入れられやすいデザインを、と求めて真摯に作ってこられたメーカーさんの歴史にはただただリスペクトです。
ただ「守破離」という言葉があることもまた事実。
守・基本の型があり、それを守る
破・作業を分析し改善・改良できる
離・新たな知識(技術)を開発できる
今こそ固定観念こそ脱いでみるのが大事なんじゃないかなと思っています。
というのも、言われたことがあるんですよね。
なにも知らない、なんにもランジェリー業界に染まっていない、素人同然だからこその着眼点。ユーザー目線に近い視点。これでぶっ壊して行ってください、とも。
ちょっと強い言葉なんですが言われたことがあります。
まだまだ未熟者の私ではありますが、
ランジェリーはこうでなければならない。
こういう生地でなければならない、といった資材の「ねばならない」にヘンプ(麻)で、
そしてこれまでにゴムがあってしかるべきだと思われていたことを、足を締め付けないという部分でリラックスランジェリーという形で、
固定観念を脱ぐ、そんなきっかけが作れればいいなと思っています。
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それではこのへんで。
最後までお聴きいただきありがとうございました。
今日があなたにとって良い1日になりますように。
「おはようリランジェ amour parfum time」
お相手はamour parfum 愛香でした。
ではまた!
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