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【5年日記】言葉を拾い集める。

昨年の夏ごろから,5年日記を始めた。

ミドリが出していて,デザインが可愛くて一目ぼれして買ってしまった。1ページが5分割されている連用日記で,毎年「去年の今日はこんなことを書いたんだなあ」と振り返ることができる。一日に書けるスペースも限られているので,あまり気負わずに続けられている。


その限られたスペースに何を書くか。
私は,「その日,自分の心に響いた言葉」を書くようにしている。

読んでいた本の中のワンフレーズでも,先生や友達や家族の何気ない一言でも,テレビやラジオで見聞きした言葉でも,見知らぬ誰かがnoteに綴った言葉でも,とにかくその日,私の心に響いた言葉を書き留める。

私は言葉が好きだ。物語,詩,歌,映画,ラジオ,ドラマ,身の回りの人たちとの関わりの中で出会った言葉が自分を形成していて,その言葉たちのおかげで私は今まで生き延びてこられたと大げさではなく思っている。

とはいえ私はかなり忘れっぽい方なので,せっかく心の琴線に触れた言葉であっても,すぐに記憶の彼方に飛んでいってしまうことがよくある。アナログだけど,自分の手で紙に残しておくことで記憶に残りやすくなる。言葉に確かな存在感を与えられる。
そして時々日記を見返すと,過去の自分に響いた言葉が当時とは全く違う角度で今の自分に刺さったり,当時の心境や決意を思い起こさせてくれたりする。

日々の出来事や感情を書き留めておく,いわゆる「日記」に憧れて挑戦したこともある。でも私は,夜にその日を振り返って何か書くことや,朝,その日にやりたいことを書いて頭を整理するということを続けられなかった。

誰も見ないのだから,頭に浮かんだことを何でも書けば良い,別に毎日続けなきゃいけないわけじゃない,とわかってはいるのだけれど,だんだんと日記帳を開くのが億劫になって,日付の間隔が長くなっていって途絶えてしまう。いつの間にか続けることが目的になって苦しくなるのが原因の一つだったと思う。続けたいことを続ければ良いんよなあ。

心に響いた言葉を書き留めるだけならあまり頭や時間を使わずに気軽にできる。
そして何よりも,自分にとって大切な言葉が詰まったお守りのような一冊ができあがっていくことがとても嬉しい。毎日言葉を拾い集めて大切な言葉が増えていく感覚は,言葉が好きな私にとってかけがえのないものだ。私にはこの日記のつけ方が合っていたようだ。

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最近,noteのスキやフォローのお礼メッセージに,私が日記に記してきた,心惹かれた言葉たちを設定してみた。

お礼メッセージには直接的な感謝の言葉は含まれていないけれど,心から嬉しくてありがたいと思っているということをこの場を借りて申し上げます。ただの平凡な大学生の戯言に反応をくださる方々,ありがとうございます。

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