中元・歳暮の購入方法について考える
11月末となり「そろそろお歳暮を送らないと…」と私は某百貨店に向かいながらnoteを書いています。
お中元・お歳暮など今は廃れつつある風習となっていますが、日頃からお世話になる方に感謝や健康を気遣う気持ちを物に託して送る古来日本から続く習慣で、近年は会社関連(上司・取引先)や教師など儀礼的に送ることを禁止するところもあり「中元・歳暮のような慣習は廃止すべき!」と叫ばれる方もいます。でもその時期になれば百貨店・大手スーパーには特設の販売コーナーが設けられ、食料品を扱うスーパーでさえブ厚いカタログが置かれたりと、まだ日本でその風習は暫く残りそうですね。
近年の中元・歳暮の販売にネットを活用する百貨店・スーパーが多くなり…というか殆どなので、家に居ながら買い物を完了できる時代で、私も外出することなく購入は可能なのですが…敢えて店舗に赴いて買ってます。
それは「販売員の顔を見るため」です。
私がいつも中元・歳暮を購入する某百貨店で設けられらる特設コーナーには様々な食品メーカー(酒、精肉、菓子、飲料など)の専属販売員がしきりに試食を勧めて商品を購入してもらおうとセールストークをする姿が見られます。
以前、たまたま某老舗佃煮店の商品を老齢の女性販売員に勧められ歳暮で購入した半年後、中元でまた同じ百貨店に行くと半年前に居た佃煮店の販売員がいて「前回は有り難うございました。お中元も宜しければまたどうぞ」と明らかに顔を覚えていました。私は「半年前に佃煮を買っただけ買った人間を覚えているの?」と驚き販売員に訊くと「そりゃお兄さん、容姿が格好良いからねえ~」と営業トークだが誉められれば嬉しくなるので販売員にお付き合いしてまた佃煮を購入…そして半年後、歳暮の時期となり百貨店に行けば特設コーナーにはまた同じ佃煮屋の販売員が……と半年毎の遣り取りを8年は繰り返しています。
いつも買う百貨店も近年はネットでの中元・歳暮の販売に注力しており百貨店の特設コーナーの面積が年々縮小傾向にあり、ネットでの購入にポイントや配送料のメリットが増え「別に店舗に行かなくてもネットで済ませればよいかな‥」と思えることがあります。でも暫くは買うときはその百貨店に行くでしょう。
8年もその販売員に年に2回ですが会い続けていると「今回もお会いできましたね」「居たので安心しました」「元気そうで何よりです」と私がお客の立場ですがご挨拶をする始末。一方販売員の方は老齢(多分70代以上)の方で「今回も健康体で来れました」「全国津々浦々と転々としながら催事場で働いてますけどこの年齢で体が持つのか‥」「なんとか元気で働いてますけど‥」「でもこの年齢なので、いつ来れなくなるのか‥」とお互いに、年に2回の邂逅を楽しんでいるかのように感じてしまいます。
まあ、それが販売員の顧客獲得の手段としての接客なのかもしれませんが「騙されてもいいかな‥」と思っています。むしろ会うのが楽しみです。
トップの写真は2016年の高島屋のお中元カタログ。一時期高島屋はマンガのイラストを中元・歳暮のカタログに載せていて「老舗なのに斬新なことをするな‥」と驚いていました。トップの写真は一部ですが、全体は下の写真のデザインです。
一時期このようなカタログが中元・歳暮で続いたのですが、老舗百貨店の顧客層(多分高齢の方)のニーズと会わず、今では普通の「いかにも老舗らしい」表紙デザインになってしまいました。私としては少し残念な気もしますね。
野球関連の事柄を書きます NPB:千葉ロッテ、BCL:埼玉武蔵ヒートベアーズファンです