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あい会開催レポ【終えてみての感想編】

9月23日、あい会こと「聞いて話して! 私だけの物語」を開催しました。
こちらの記事では、イベント開催を通して思ったことを語っていきます。

※本イベントは、スタイリストのあきやあさみさんが提唱する「自問自答ファッション」に取り組む「自問自答ガールズ」である私が、自問自答ガールズを対象に開催したものです。
自問自答ファッションの文脈で開催したものですが、内容自体は自問自答ファッションとは関係がない個人のイベントです。
記事内で突然自問自答ファッションで登場する言葉や話題が出てきますが、ご了承いただけますと幸いです。

▽イベントをやることにした経緯はこちら

▽準備〜当日やったことはこちら




本番の前、「この会を無事終えられたら、どんな気持ちになるのだろう」と楽しみにしていた。
いざ、終わってみて最初に思ったことは「まだやれるな」だった。

講演形式で1時間話すという慣れないことをやって、たくさん人の話を聴いて、頭も体も疲れたのは間違いない。
でも、私が会を通してやりたかったことをより高いレベルで実現するために、まだまだできることはたくさんあるなと思った。
今回のメンバーは全員顔見知りで個性豊かで、確実に盛り上がると思っていたので、参加者が変わっても盛り上がる会にできるかも気になる。
この会は仕事ではないし、今回限りにしてもいいはずなのに、イベントを終えて最初に浮かんだのは向上心だった。

「自分」の会を開いてみて

世界観が具現化された

会の計画をする中で、会場、資料からお菓子や名札に至るまで、自分が好きなものを集めた。
普段、物で自分を表現するときはだいたい身に着けるもの、ファッションについて考えると思う。
しかし今回はファッションに留まらず、全てが自己表現のための要素だった。
日常生活や身体的特徴に似合うかどうかの縛りから離れ、純度の高い好きを集めることができたと思う。

私はこれまで、世界観のある人になりたいと思っていた。
頑張って探さなくても、当たり前だと思う中に自分らしさがあると言葉では分かっていたが、それがなんなのかは掴みきれていなかった。
好きなものを集めた空間が具現化されたことで、自分らしさ、世界観をはっきりと自覚できたと思う。

自分の生き様を聴いてもらえた

大人になってから、人生をまるっと話す機会なんて珍しいのではないだろうか。
例えば何かの講演会で経歴を話すなら、人生そのものとは別にテーマがあり、そのテーマに合った部分を抜き出すのだと思う。
結婚式のプロフィールムービーはその人自身がメインテーマにはなるが、自己紹介として綺麗な表面をなぞるだけという感じがする。

自分の人生を語る機会を自ら作り、実際に聞いてもらえたことは、なんともいえない満足感があった。
時間の都合で割愛したエピソードもたくさんあるし、後から考えたら説明不足だったと思うところもあるけど、ここまでの人生全体を貫く流れは話せたと思う。
話した後に感想をいただけたことで、私の人生はこのような捉え方ができるんだなと、違った見方を教えてもらえた気がした。

私には客観的に見てもすごい経験、レアな経験は特にない。
平凡な人生であっても、人の数だけ人生があり、全てが他になくおもしろいもののはずだ。
ありふれた人生だと思っている人にこそ、ぜひ自分語りを経験してもらいたいと思った。

参加してくださったからこそ

私がイベントを通してやりたかったこと

当日には時間の関係で話すことはできなかったが、ワークを終えた後の締めで話そうと思っていたことがある。

9月7日のあきやさん講演会の感想で、私はこのようなことを書いた。

講演会の中で、コンセプト探しのヒントとして、①心躍るもの ②自分の「動詞」③自分や大切な人たちに「どんな気持ち・状況」になってほしいか の3つを考えてみましょうという話が出てきた。
(中略)
唯一、③自分や大切な人たちに「どんな気持ち・状況」になってほしいか は、言葉としては複数あるけれど、それが言おうとしていることはかなり明確でブレがなかった。

なくてもいいけど欲しくてしかたない―あきやさん講演会感想|あい (note.com)

この記事を書いてからさらに自問自答を深め、たどり着いた単語が「化学反応を起こす」だった。
私にとって化学反応とは、人と人とが関わり合って掛け合わさることで、新しい何かが生まれることだ。
対面で話していく中で何かアイデアが生まれる瞬間もそうだし、対面でなかったとしても、例えば作品とそれを見る人との対話から新しい解釈が生まれることなども化学反応のひとつだと思っている。

この単語を見つけた時にはすでに会の当日まで2週間を切っていた。
そこから、どうやったら化学反応を起こすきっかけをつくれるだろうと考え、ワークの内容を少し練り直した。

化学反応を起こすには、参加者それぞれが自分の話をするだけでなく、他の参加者の質問や感想を聞くことで、自分のエピソードを深める時間が必要だと思った。
構想時点では参加者が伏線エピソードを手短に発表して終わりにするつもりだったが、発表と意見交換の時間をできるだけ取った。
実際には皆さんのトークが聴きごたえがあり、全然時間が足りなかったのだが、それでもただ話してもらうだけになるよりはよっぽど話が深まったと思う。

イベントでの会話をきっかけに、人と人との関わり合いから新しいアイデアが生まれる瞬間もあったりして、私がやりたかった「化学反応」は起こせたのではと思っている。
ワークをやる中で、私が意図的に何らかの結論に誘導したとしても、化学反応は起こせないだろう。
私が提供したいのはあくまで人と人とが関わり合って、掛け合わさるための材料なのだと思う。

参加者のアウトプットを見るまでがイベントだった

計画上は、参加者が自分のエピソードを話し、他の参加者から質問や感想をもらったあと、そのエピソードを自分なりに捉え直して再度発表していただくことを考えていた。
実際には時間が足りず、「一人ひとりが自分のエピソードを話し、他の参加者から質問や感想をもらう」ところまでしか進められなかったが、そこはさすが自問自答ガールズである。
終わった後に感想をいただけたり、ご自身のことを深めていただいたり、ワーク形式で時間内にできなかったことを勝手に皆さんがやってくださったという感じだ。

あきやさんが講演会で、感想をアウトプットするまでが講演会ですよ、と話されていたのを思い出す。
この言葉は受け取る側にとってのことなのはもちろんだが、主催する側にとっても参加者のアウトプットをいただくところまでがイベントになると感じた。
だからアウトプットをしなきゃ、と言いたいわけではなく、主催側の嬉しさが知れてよかったという気持ちだ。

あきやさんは自問自答ファッション教室をやることで「考えさせたい」とおっしゃっていた。
教室が終わったあとも続く自問自答を見ることで、嬉しいご褒美をもらっているのかもなんて思った。

やりたいこと100%でやってみよう

ぼんやりとやってみたかったことを現実にする

特に有名でもない普通の人が参加者を募って自分の人生を語り、参加者の人生のひとコマを語り合う会なんて、どこかにはあったかもしれないけど、少なくとも私は聞いたことがない。
これは私がやりたいことをやりたいように作り上げた会だ。
無名な一般人の自分がやりたいこと100%で作った、これまで世の中に存在しなかった会だ。
やる前から需要なんてあるはずがないのである。

妄想して楽しむのももちろんいいけれど、それを現実にすることで、自分自身への解像度はぐっと上がると思う。
別に、いきなりそれで稼いで生きていく必要はないんだから、需要がなくても下手くそでもやってみればいいと思う。

もし、私がやっても需要ないし…と踏み出せない方がいらっしゃったら、こう伝えたい。
「あなたは〇〇(有名人の名前)ではない」と。
名前だけで人が集まる有名人と比べることが間違っている。
まずは自分ができるサイズで、ささやかでも行動してみれば何か得られることがあるはずだと思う。

終わりではなく始まり

会の2日前、アキュートアクセントさんのポップアップで青いアゲートの指輪を見つけた。
指輪もそれを着けている自分も輝いて見えて、もともと石がついた指輪を買うつもりはなかったのに、完全に出会ってしまった気持ちだった。
その日は即決せず、会が無事成功したら買おうと思ってお店をあとにした。

会の当日は、冒頭にもあったとおり「まだやれるな」という気持ちになったことから、今じゃない気がして買いに行くのをやめた。
そしてようやく自分の気持ちがまとまってきたその週の金曜日、仕事帰りに指輪をお迎えした。

行動すればふわっとした妄想も現実になるんだよ、とこの指輪を見て思い出せたらと思う。
行動しさえすれば、できるかどうかも分からないぼんやりとしたやりたいことも、案外形になるものだ。

今回のイベントについて、参加者から次はオンラインでやってみてはと言っていただいた。
オンラインなら途中休憩を挟みつつ、長時間のワークもできそうなので、ぜひやってみたい。
次回募集をする際は、ぜひよろしくお願いいたします。笑

今回と同じ形式の会を何回続けるかは分からないが、自分がやってみたいことを形にする試みはこれからも続けていくと思う。
改めて、今回参加してくださった皆さん、参加はできなかったけど気にかけてくださった皆さん、本当にありがとうございました!

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