見出し画像

作品を生み出すということへの対価②

レジンアクセサリー制作始めてからの流れはこんな感じだ

⭐︎開始2〜3ヶ月後:身近な友人に頼まれて作ったものを販売/1000円〜1200円の価格帯
⭐︎半年後:Facebookのマーケットページで販売/1000円〜2400円の価格帯
⭐︎1年後:FacebookとInstagram経由で販売/1500円〜2800円の価格帯
※あまりに作業時間がかかった場合は追加料金

表向きは「送料込」という表現をしていたが郵送の場合も手渡しの場合も価格は同じなので郵送の場合は実質「送料は私の負担」ということになっていた


☆なんの気ない「こんなの作れる?」の一言で


レジンアクセサリーを作り始めて2年半、オンラインコミュニティの仲間内で作品をお迎えしてもらえる機会が増えてきた

私が「すずめの戸締り」イメージして作ったこのペンダント

私が身につけていたものでOKとのことなのでお譲りしたところ、「太陽バージョン作れる?」とリクエストをいただいた

全て私にお任せ、同じ枠を使うという条件のみ、それで作ったのがこちら

写真を送ったら「インメージぴったり!」と言ってもらえて嬉しいと共に安堵する

なぜなら、「全てお任せ」で作ったのに「これじゃない」と言われてしまうとこちらとしてもがっかりするし、作ったものが宙に浮いてしまう恐れもある

この「太陽のペンダント」をお渡しの際、その方が夜空のペンダントを身につけていて「これで陰(夜空)と陽(太陽)が揃った!」と喜んでくれた姿を今でも思い出す

それがきっかけとなり、居合わせた方から「私も夜空が欲しい」とリクエストをいただくことに

以降、夜空と太陽のペンダントはそれぞれ形やサイズ違いも含めていくつも作らせてもらうことになった

☆自分の思うものが「カタチ」になるということの喜び


「太陽のペンダント」をきっかけに、同じ方から次々とリクエストをいただくことに

「六芒星のピアス」」「四葉のクローバーモチーフのペンダント」

どちらも「作るタイミングもデザインもお任せ」だったので6月半から1ヶ月ほどのイタリア滞在中に色々とインスピレーションを受けたと手慣らし(試作)のつもりで作ったものを何も言わずにInstagramに投稿したところ、それを目にした本人から「あっ!六芒星とクローバー!」とすぐ反応があり、そのまま仕上げてお渡しすることに

完成させる前のパーツ

自分が「こんなの欲しい」「こんなのあったらいいな」と思う物を「カタチ」になるのが嬉しい

そんなふうに言ってもらえて、本当に私も嬉しいし光栄だ

しかも面白いことに彼女がリクエストしてくるモチーフのアクセサリーは作るたびに他の方からも「作って欲しい」とリクエストが必ずある

もうお一方、「こんなの欲しい」をリクエストしてくれる方がいるのだが、その方のリクエストも同様に1つ作ると再び作ることになる

ということは、「その辺にない物」「他とは違う物」だからということなのかなと

さらには「作る人があなただからだよ」とありがたいお言葉をもらうことも・・・・

そうなると、オーダー品でも自分がイメージして生み出したものでも、お迎えしてくれた方の手元に届いた時に「わぁ!」と歓喜の声をあげてもらえるもを作りたいとさらに思うようになる

☆だんだんこだわりが・・・・


レジンはモールド(型)や枠にレジン樹脂を入れてUVライトで硬化して形成するのが一般的だろう

私も基本はモールドを使用して作る

けれど、降ってくるイメージやリクエストいただくイメージによっては市販のモールドがない そうなると0から作り出すことになる

最初はなんの気無しに作った貝殻のパール調リング

このリングを皮切りここ最近まで、ご依頼が続いているのが「貝殻」を使ったパール調のアクセサリー

そもそも貝殻を「思うカタチ」にカットするのが一苦労 専用の道具があればもっと楽なのかもしれないが、「思い立ったらすぐ行動」したいのであるもので代用してしまう

それで最初は思うように割れず、隙間ができたところに貝殻のカケラをはめ込んでモザイクのように継ぎ接ぎでカタチ作ってピアスを作った

左側は継いでいるのでパーツの左側に継ぎ目が見える

いくつかモザイク状でカタチ作ったもの、枠にカケラをはめ込んだものでアクセサリーを作ったが

「貝殻1枚で雫にして欲しい」(枠なし)というリクエストが

ご依頼者のこだわりもさることながら、作り手の私のこだわりもだんだんと強まっていく

作るのに簡単な方法を探すのではなく、いかにご要望に近いものを作るか

☆職人と化す


「貝殻1枚で雫型のピアスを」というリクエストに応えるべく、貝殻を雫型に割る

枠を使わないのでその貝殻をベースにレジン樹脂を加えて硬化して削ってを繰り返していく(表と裏それぞれに肉付けをしていく)

モールド(型)を使わないので根気のいる作業だ

細かい工程は「企業秘密」(笑)ということで公開しないが、仕上げまでに十数時間はかかる(1日ではもちろん不可能、作業は数日に分けて行う)

ピアスなので1つではなく2つパーツが必要、それもカタチを出来得る限り同じように作り上げねばならない

集中して作業してると、ふと肉体から魂が抜け出て作業中の自分を俯瞰している瞬間がある(冗談抜きで)

その姿はまさに“職人”

普通におしゃれに、可愛く、作ってるレジンアクセサリーの様子ではない(笑

小さなパーツを指先に持って、光に当てながら目を凝らして傷や凹みはないか見ながら、レジン樹脂を足して硬化して研磨する

それだけ真剣に作って仕上がったのがこちらのピアス

モールドなし、枠なし

ひかりの当たる角度で貝殻の真珠層の輝きが変わる
写真では表現仕切れないのが残念だが、我ながら!の仕上がり

ご依頼者にも写真を送って喜びの声と共にOKをいただいて、後日、直接手渡しに

ここで「代金はいかほど?」と聞かれて固まる

これまで自分の作品でつけた最高額は3800円。。。。
しかし、労力を考えると・・・・

う〜〜〜ん・・・


いいなと思ったら応援しよう!