薬用化粧品だから効果が高いとは一概に言えない
「薬用化粧品」は、効き目のある化粧品のイメージがありますよね。
化粧品と薬用化粧品は何が違うのでしょうか?
イメージだけにとらわれず、
中味をよく知ったうえで化粧品を選びましょう。
目次
● 薬用化粧品とは?
● 配合成分がわからない場合も
薬用化粧品とは?
「薬用化粧品」には、効き目のある化粧品というイメージがありますよね。
私もずっとそう思っていました。
薬用化粧品(医薬部外品)とは、簡単に言うと、
厚生労働省によって効能・効果が認められた成分を
決められた量だけ配合し、承認された化粧品です。
商品の広告や宣伝にその効能を謳うことが
認められています。
商品名に「薬用」と入っていたり、製品の
パッケージ上に「医薬部外品」の表示がつきます。
ですが、実際は手続きと費用が必要なだけで、
通常の化粧品以上に効果があるかどうかは一概には言えません。
配合成分がわからない場合も
配合パーセント順に全成分表示義務のある
化粧品と違い、薬用化粧品は、「有効成分」と
「その他の成分」を分けて表示することができます。
そして、その「その他の成分」については、
全成分表示義務はありませんし、表示したとしても
配合パーセント順に並べる必要がありません。
ですから、イメージのよくない成分を表示しないということもできてしまいます。
以前、私がつくっている化粧品に、
「プラセンタをこれだけ入れて申請すれば、薬用ということで、
美白という宣伝文句が使えますよ」
というお誘いがありました。
プラセンタを入れるだけで「美白」と宣伝できるのですからとっても魅力的です。
動物性の成分をつかいたくないというポリシーがあり、
また許可申請には大きな費用がかかるので、
その話はお断りしました。
薬用、医薬部外品は効き目がありそうなイメージですが、
その効果は不明です。
むしろ、全成分が配合パーセント順にわからないと、
肌トラブルが起きたときに困ったりするのではないかと思います。