じぶんのいし。
ひょんなきっかけで、こんなお店を見つけた。
Albiziaというジュエリーショップである。
成田美名子の作品に『ALEXANDRITE』というのがある。
同作者『CIPHER』のスピンオフ作品なのだが、このサイトを拝見した瞬間、ふとこれを思い出した。
主人公のアレクサンドラはその美しい容姿と女性名にコンプレックスを抱えながらも、多様な周囲の友人たちに囲まれ、アイデンティティを確立し、成長していく。
この2作品には人種的、ジェンダー的問題が随所に散りばめられているのだが、魅力的な登場人物たちとの触れ合いが、其れ等の要素のすべてが個人を確立する為の大切な要素であるという事を教えてくれる。
90年代の作品なのであまりそこをピックアップされる事はなかったが、この作品に幼少期に出会えた事には未だに感謝している。
人はみな、唯一無二の存在であり、それを肯定することも否定することも、本人の自信の前では無意味なのである。
何かのカテゴリでひとを括ることも、意図的に本人たちが名乗る事以外、本来意味のない事なのだ。
よく考えなくても「あたりまえ」なのに、ときどき大海に流布される「あたりまえだ!」とか「あたりまえじゃない!」に「あれ?これはどーゆー状況だ?」と頭を悩ませたりしてしまう。
そんな必要はないのに、と、改めて思った。
我思うゆえに我あり。
その通りである。
昔の人はすごいなあ。
唯一残念なのは、このおかげで手に入れたくて久しい「アレクサンドライト」がまあまあ高値であるという事。
天然のアレクサンドライト、未だに入手できず。
憧れは憧れのまま、がいいのかな。
あまから。
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