【2019/06/28 趣味の境目】
結論から言います。
そんなものはありません。
よく、そこそことお年を召した方によくある言動ですが
「それって趣味とは言わなくない?」
趣味とは高尚なものでないといけないのでしょうか?
趣味とは定期継続的なものでなければならないのでしょうか?
否。断じて否である。
(機動戦士ガンダムよりギレン・ザビ)
ある人が、好きでそれを行ってて趣味だと申して、何がいけないのだろうか?
少しポリティカルな発言に聞こえるかもしれないが、趣味とは誰かの拘束や、固着的な定義化すべきではないものだと、私は思うのです。
かくいう私も、昔、漫画を読むことが趣味だと言ったら、上司に否定されました。
上司に趣味を聞いたら、音楽鑑賞だと言いました。
何が違うのでしょうか?漫画は趣味ではなく、音楽鑑賞は趣味と言える。
そんなことは決してないし、あってはならないと思うのです。
ただし、いかなる事物が趣味に当てはまるからと言って
必ずしもそれが、正しく良いものであるというわけではないこと
それを理解した上で、趣味とは語られるべきだと思います。
「趣味は人殺しです!」といった極論で話してしまうと、そもそも抽象的な話をしてるわけですから、抽象性を加速させるだけで、話の本筋から逸れてしまうので、もう少しグレーなラインを例に挙げてみましょう。
「深夜に家の周りを散歩するのが趣味です。」
これなんか、いかがでしょう。
きっとこの人は、日々の喧騒から少し外れてゆっくり星でも眺めながら歩くのが好きなんだと思います。
(私は睡眠が大好きなので、この例は私ではありませんが。)
この場合、趣味としては良いことだと思うのですが、別の視点からすると少し疑われるかもしれないですよね。
そうです。
おまわりさんです。
おまわりさんのお仕事は担当地区の治安維持です。
おまわりさんからしたら、深夜の散歩は趣味だとしても、少し怪しいですよね。
無闇に逃げたり抵抗したりせず、素直に話しましょう。
学生時代、酔っ払ってふらふら深夜の東京歩いてる僕や連れも、任意の職務質問を受けたりしたことがあります。
でも、状況や理由を説明したらすんなり下がってくれましたし。
とまあ、このような例のように
本人にとって趣味であることに変わりはないが、周りからそう見られない趣味
が、存在することも事実です。
「え?じゃあ、やっぱり趣味の境目はあってしかるべきじゃないの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私がいう趣味の境目とはそういうものではないです。
習慣的でも、そうでなくても、「その人本人が好きでやってることは、全て趣味であるべきであり、偏見による境目を用意すべきではない。」という話です。
この、深夜の散歩の例は、「どんな趣味でも、それを側から見たときに趣味だとわからない瞬間があるから、気をつけないといけないね。」という話です。
ですから、もっと趣味を高々と掲げて恥じることなくアピールしていいのです。
趣味を持つことは、とてもかっこいいことです。
趣味を持つことは、人生をより豊かにします。
趣味を持つことは、人に誇れる何かを生むきっかけになります。
だから、どんなことでも趣味と呼び、人の趣味にケチつけるようなことはしてはならないのです。
趣味か、趣味でないかなどという陳腐な言葉の掛け合いなど無用なのです。
グッバイ
今日の名曲
Green Day 「Basket Case」
https://youtu.be/NUTGr5t3MoY