その新スタちょっと待て。

こんにちは。

タイトルの通りです。

新スタジアムって素晴らしいですね。アイデアに溢れていて、新しくてきれいで、試合がなくても散歩したくなったり興奮しますね。

ですが、きちんと確認するのは金銭のお話です。

スタジアムを現金で建てたのか、負債にして建てたのかでクラブの未来は異なります。

出資が個人であれ組織であれ。キャッシュで建てられたのならよいでしょう。
しかし、借金で建てたならあまり建設的とは言えないでしょう。

大きな括りは嫌いなので、例えばコスタリカのリベリアというクラブを例に取ります。

コスタリカのプロサッカーは決して規模として大きくはないです。なので12チームで20,000も観衆が入るのは数える程しかありません。

クラブの利益は少ないので、3,000-8,000の箱で十分です。足りています。

yenで100億以上も掛けて新しいものは作りません。身の丈を知っているのです。

アメリカと日本の一部の方々は金銭でなんでも解決しようとします。

そういったグループは、大きくて立派なスタジアムを建てようとします。資本があればそれは具現化します。

しかし、できたスタジアムを利用するのは本拠地とするクラブのホームゲームだけで、稼働率は最悪です。

そして、あろうことか金を取ろうとする。地域の子どもたちから。

決して安くない額を。

作ったはいいが、維持するのに莫大なコストがかかる。それらを賄うための使用料は、こどもや個人では手の届かない額になっている。

無論、経営的にどうなっていくかは言うまでもありません。

これは未来を見据えなかったクラブの負の遺産です。

コスタリカの例だとサンホセの郊外に60,000入るように完成して、国内外からの動員を期待するのは分かります。

消費や交流の盛んな地域として、ライブや即席の展示場など、いろいろアイデアを組み合わせられるでしょう。

しかし、北部のリモンや自然公園がメインの山奥の集落に25,000のものを作って何の効果があるのか。

それをコスタリカの方たちは分かっているということです。

これはスペインでも同じことが言えます。

リーグは余計な口出しや要求はしません。

エイバルは9,000も入らないスタジアムでしたが問題なくトップリーグで戦い続けました。

ファンのチケット争奪戦は激しすぎたのでしょうが、エイバルは小さな街で、下部リーグが長いため新スタジアムのことは後回しにしたのでしょう。

リーグ戦なため、バルセロナやビッククラブも訪れましたが、重要なのはピッチでプレーできるかであったために問題はありませんでした。

どこかのリーグは、収容人数や屋根の面積に口を出したがり、あろうことかリーグから追放すると宣っていますが、大事なのはそんなことでしょうか?

あなたはどう思いますか?

こんな感じで。

さいなら。