落石で足止め。でも皆マイペース!ペルー旅行で見た『異常事態』の過ごし方
レンタカーを借りて夫の家族やその恋人やら12人でペルーを旅していた時のことです。
これから向かう道で落石があり、通れなくなっているとの情報が入ったのです。
他に迂回できる道はありませんでした。そのため予定外の町で待つこと数日。
その後、なんとか一方通行で走れるようになったとの知らせがあり、今はあちら側からの車が通っていて、次はこちら側からの車を通すらしい。という情報が入ったため、出発しました。
現地につくとかなり大きな落石。そしてたくさんの車の列
何時にこちら側からの通行が開始するのか不明でしたが、とにかく現地に行ってみると、通行を待つ車の長い列がかなりの距離にわたって続いているようでした。
少し高い所から見ると、くねくねした道の遠くに、かなり大きな岩が道路に落ちているのが見え、恐怖を覚えました。
あれが当たったらぺっちゃんこだし、というか通れるようになったとしても、ここ通りたくない…
そして、どれくらい待つのか不明。3歳の子連れということもあり、不安でした。
アイスを売りに来たおじさん
この時はまだ気づいていませんでしたが、不安で顔がこわばっているのは私だけ。
アイスはいりませんか~ とおじさんが保冷バックを持ってアイスを売りにきました。
アイスって。。何を呑気な。落石で足止めなんだからね!と思っていたら
夫「バニラ1つ」
義妹「私はレモン」などとアイスを買う家族。
唖然としていると夫が
「落石とかあると、どこからか聞き付けてものを売りに来るんだよね。食べ物とか飲み物とか
か」
それは足止めされてる人々からするとかなりありがたい。
でも私はアイスを食べる気分にはなれませんでした。なんて呑気な人達だ。。と思っていました。
トイレを探して歩く
足止めで困るのはとにかくトイレです。女性にとっては特に。
トイレに行きたい…とぼそっと言うと、義妹も行きたいらしく、トイレを探して、道沿いを歩くことになりました。
と言っても日本のようにあちこちに公衆トイレはないので、民家を探してトイレを借りる、ということになります。
道端で料理を始めた人々
歩いていると、道路脇の少し広くなっているところで、鍋を出してぐつぐつ料理をしている人がいました。かなり本格的に料理してる…
近くにはイスにゆったりと座る人々も。
なぜそんなイスを持ち歩いているのか?
通りすぎてから笑ってしまいました。だってキャンプに来た人たちみたいにリラックスしてるんだもの。
湧水?で髪を洗う人々
大部分の人が車から降りて、体を伸ばしたり話をしたりしていたのですが、その中に、道路脇の岩山?から流れ出る湧き水のようなもので頭を洗っている男性たちがいました。きっとリフレッシュなのでしょう。。
ここまでくると、私もだんだんこの異常事態がおもしろくなってきてしまいました。
ついに動きだした!車が進みだしたぞ!急げ!の連絡が
一件の民家を見つけ、トイレを借りました。日本の昭和(私の親世代の頃)のような、離れのトイレで、道路から下ったところにありました。
急いで道路に出ると、車の列がもうゆっくりですが走ってる!道が道なので、車を路肩に止めて待ってもらうなんてことはできません。
「早く来てくれ!本格的に走り出したら乗れないぞ」
と義弟に電話で言われ、急いで走りました。
義弟の運転する車はどこ?走って探すと、
お義父さんが私たちの横をもの凄く綺麗なフォームで走っていきました。
お義父さん…もしかして楽しんでる?
車を見つけて急いで乗り込みました。間に合った~!
あの料理してた人々はどうなっただろう…
私たちが着いてから、通れるようになるまで数時間。ドキドキしたけど、今となっては楽しい思い出です。
ペルーの人達って…本当におもしろい!
読んでいただきありがとうございました!
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