「映画を見る前」の読書が好きです。
私は読書が好きです。
しかし、今までの人生ずっと読書が好きだったと言うわけではなく、小学生の頃とそして大学生になってから、本に触れる機会が多いです。
中学高校のころは、部活やら大学受験のための勉強やらに追われていて、本を読む心の余裕がありませんでした。
そして大学生も終わろうとしている今。
大学の図書館で「高校生から大学生になったあなたへ」という感じのコーナーにある本に興味を持つことが多いです。
(もう大学生も終わりそうだなぁ、)なんて毎度思いつつ本を手に取っています。
図書館にはいくつもの種類の本があるわけですが、その中でも映画化される本を読むのが好きなのです。
映画化決定!となった作品のネットニュースなどを見かけると、すぐ読みたくなります。
理由は二つあります。
一つ目は映画化されるようなものだから、きっと面白いだろう。
そう思うからです。
面白さは人それぞれで、世間が良いと評価しても自分にはしっくりこないこともありますが、それでも、(このような作品が世の中では評価されているのだなぁ。)と学べる気がして楽しいのです。
そして二つ目は、映画を見る前に自分の想像で言葉を映像化し、そのあとで映像化された言葉を見て答え合わせのようなものが出来るからです。
映画化が決定し発表されている時点で、役者さんたちの顔ぶれは分かっているので、なんとなくこの役者さんはこの役かなぁなんて想像してしまうので脳内再生される声が役者さんの声になったりします。
でもまっさらの状態で、一から声や顔を想像すると自分の想像力が足りなくて、本を読んでいる間ほとんどずっと登場人物がのっぺらぼうでいることが多いので、少しのヒントがある方が自分の想像が色鮮やかになって、より読書を楽しめます。
それに、自分の想像力では補いきれなかった部分が映画で映像化されているのを見ると、すとんっとストーリーが自分のなかに落ちてくる感じがして面白いのです。
時々、映画を待ちきれずに見てしまい、そのあとに本を読むこともあるのですが、やっぱり文字が次々に映像化されてしまうんですよね。
全く自分の想像の余地なく、流れるように映像が頭にあふれてくるので、本を読んでいるのか映画の振り返りをしているのか分からなくなります。
想像する、という行為が好きな私にはしっくりこないのです。
あなたにとって映画と本の関係性はどのようなものでしょうか。
映画と本、どちらが先が好みですか?
私たちが自分なりのスタイルで様々な作品を楽しめる日々がこれからも続きますように。