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最近のイラストは首の下の影がこんなにも濃いのか?

今回はなんで最近のイラストは首の下の影がこんなにも濃いのか?ということを解説していきます!
動画で見たい方はこちらから


このイラストでついている嘘


デッサンの狂いがないとか、パースの狂いがないとかそういった基本は抑えつつ、よりイラストを魅力的に見せるためにこのイラストでは嘘を織り交ぜています。
それが首の下の影と、髪の毛の生え方
首の下の影は実際にできる影よりも深く、広く書いています。
髪の毛の生え方も実際の人間ではありえないような生え方をさせてイラストが魅力的に見えるように工夫をしています。
それぞれについて詳しく解説していきますね

まず影の役割とは?

影は、イラストにおいて立体感や深みを与えるための重要な要素です。
立体感を出すのはもちろんですが視線の誘導の意味もあり、みている人の目を特定の場所に引きつけることができます。

特に、顔を目立たせるために影を使うことは、キャラクターデザインにおいて非常に効果的です。

実際にこんな影できないし!ありえないし!下手くそ!!
そんなふうに思っている方も中にはいるかもしれません。
イラストは2次元です。フィクションなんですね。
なので少しの嘘を加えることでよりイラストを魅力的に見せることができるんです。

立体感の強調

首の下に影を入れることで、頭部が視覚的に前に出て見える効果があります。
これにより、顔が強調され、全体の立体感が増します。影を濃くすることで、この効果がさらに強くなり、顔が視聴者の目に飛び込んでくるように感じられます。
この影を外してみると一気に立体感がなくなってのっぺりした印象になりますよね

焦点の誘導

髪の毛の影も同様に、視線を顔に誘導するために使われます。
濃い影は自然と視線を引きつけ、明るい部分をより目立たせます。
これにより、キャラクターの顔、表情や目に無意識で目線がいくことになります。

コントラストの利用

明るい部分と暗い部分のコントラストを強調することで、イラスト全体がよりダイナミックに見えます。
特に、顔の周りに強いコントラストを持たせることで、顔が画面の中で最も重要な部分として視認されます。
これはキャラクターの感情や性格を強調するためにも非常に有効です。
私は前々からイラストのコントラストが弱い!と言われていたのでこんなに濃くていいの?と不安になるくらいまで載せています。

影の入れ方

では実際にどうやって首と髪の毛の影を入れればいい感じになるのか実例を紹介していきますね

首の影


首の下に影を入れるときは、顎の形に沿って影を描くと自然な感じになります。影を少し濃くし、首の中央部分に向かって徐々に薄くなるようにグラデーションをかけると良いでしょう。
また影のふちの彩度を高くする、顔に近い部分には青みを少し入れることでリアル感がアップです!
この二つは表面化拡散、空気遠近法と言います。

髪の影

髪の毛の影を描くときは、髪の流れに沿って影を入れます。
それに加えて実際にはこんなふうな生え方ではないですが頭に一枚の布が巻き付いているイメージでこの内側に当たる部分に濃く影を入れます。
実際ならこのあたりにも生え際があるわけですが、顔を目立たせる、という目標のためこうしています。
この方法はショートヘアからロングヘアまで降ろしている髪の毛に有効なテクニックです。
結んでいる髪の毛ではやらないテクニックですが、これを入れるのと入れないのではパッと見た感じの顔の目立ちやすさが段違いです。

このように実際にはありえない影でもイラストでは顔を目立たせる、コントラストをつけるために描くことがあります。

物が重なる部分に載せる水色、空気遠近法も実際には人間のサイズではありえないことですが、みんな取り入れていますよね。
空気遠近法が発生するには人間が何メートルか?という計算したっぽいものがTwitterで流れてきたこともありました。
実際にはあり得ないような現象ですがイラストに空気感や透明感を出したい時に役立つ効果です。
もし知ってたらコメントで教えてください…!
イラストは実際の影を真似してリアルに!と思いがちですがイラストならではの表現方法も取り入れてみましょう!

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