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ストグラと模型と。
これを読んでくださってる皆さんの中でストグラをご存じの方はどれくらいいるのだろうかと心配にはなるが、書きたい事を描き散らかしたいので知らない人はスルーするなり立体物として楽しんでもらうなりしていただきたいと思う(上からだな
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さて、ストグラとはクライムアクションゲームの金字塔、グランドセフトオート5(以下GTA5)のサーバーの一つを専用サーバーとし、ゲーム配信者たちが仮想都市ロスサントスで夕方17時から明け方5時までの「街の時間」でロールプレイ(RP)をしているゲーム配信コンテンツだ。いやあ、説明は難しい。ただ配信者がGTA5をしてるのを眺めるわけではなく、配信者たちが作り上げたキャラクターを自らの分身として街の住民として暮らしている姿を見てるというのが正しいか。詳しくはこちらをご覧いただきたい。
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僕自身はGTAシリーズをプレイしたことがなく、ゲームの内容に関しては正直このストグラを通してでしか知らないわけだが配信者たちがギャングや警察、飲食店やメカニック、病院などで働いたりドンパチしたり犯罪したりレースしたりしているのを毎夜毎夜眺めている。台本なんてものはなく、全てがロールプレイで何が起きるのか分からないので毎日ワクワクするし、どの視点(どの配信者)で見るのかで同じ日同じ時間なのにまったく違う物語が進行しているのが魅力的。
自宅で仕事している時は17時になると「あ、街が起きる時間だな」とTwitchのブラウザを開くのだ。さすがに朝方まで観測する(ストグラ用語でいうところの視聴)ことはないが、ボチボチ寝るかなというタイミングで面白いRPが始まると寝てらんないぜ!って時もある。
さて、そもそもストグラを知るきっかけになったのは声優の中村悠一さんが始めたからだ。昨年の9月ぐらいから今年の4月ぐらいまで結構な頻度で街に起きてきて、色んな痕跡を街に残して今はちょっとお休み中。トップの画像に映っているフィギュアがその中村さんが最初に作り上げた「ネズ」というキャラ。
最初のほうは推しの声優がゲーム配信してるのを見ている感じだったが、街の魅力に気付き今ではすっかりストグラの虜である。リアルイベントにも何度か足を運んでいるしグッズも購入してたりする。尚現状の推しは餡ブレラだ。
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さて、そんなわけで模型の話だ。中村さん演じるネズはやんごとなき事情でプスカ大佐という仮の姿となり、カーメカニックのBMCで働く事になる。このBMC(Bear Moon Custom)で多くの女性従業員たちと遊んだり働いたり遊んだり(エンドレス)する姿を観測していた。イチ観測者としてはこのBMCがとても馴染み深く、色んな物語があったなあとぼんやり思い出してニヤニヤしてしまう(涙も多いんだぞ)。
モデラーとしてストグラを何か再現したい、模型的なファンアートが出来ないかと考えた時、勿論GTAなのでクルマを作るという選択肢もあったわけだが(実際BFクラブを作った)、その空間自体がすでに推しでもあるBMCを作ろうと思い立った。なんなら資料はいくらでもある。配信者たちの画面を穴が開くほど眺め、どこになにが配置されているかをチェックしていく。
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基本的には各種プラ材を使ってフルスクラッチしている。特徴な床はプラストラクトのメタルサイディング(模様付きのプラバン)を使い、正方形に切り取り色を塗ってから並べるという地味な作業を行っている。特徴的な展示ホイールラックに収まるホイールはアスカモデルの製品。ただしリムが再現されていないので見える範囲でプラバンを巻き付けて再現。
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上の画像のように白いところはプラ材で自作したパーツ群。キャビネットはこのあと取っ手とかを追加してるね。工具類はタミヤやフジミから流用している。もう少し増やしてもいいかな。
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実はこのケースに入れるため、全体的に少々ディフォルメしている。具体的にはタイヤバランサーの右側なんかはもう少し余裕があるし、キャビネットもちょっと短くしてる。キャビネット奥にはドラム缶があるけどね!最近すっかり出番がなくて寂しいニトロ補充ボンベは実際は4本なのだ。そこらは見比べないと分からないのでヨシとしよう。
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これぞBMCだという記号としてはやっぱりうさぎさんのポスターかな。ネットで見つけた画像をお借りしてプリントアウトし、貼り付けてみた。やっぱりこのポスターだよなあと思う。無断借用ではあるので問題があるようでしたらお知らせください。
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あと、もう一つストグラ(GTA5)の世界観で重要な血だまりもクリアレジンで再現してみた。乗せてあるだけなので移動も可能だぞ。
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模型的な話をすると、わざと全体のレイアウトは斜めにしている。ベースに対して壁を垂直平行にセットしてもよかったのだが、それだとちょっとジオラマというよりディスプレイ台っぽくなってしまうかなあと思い敢えて斜めレイアウトにしてみた。正直それで色々苦労はしたが、見てくれは悪くないかなとは自画自賛はしている。
ストグラと模型は愛称がいいようで意外と苦労する。今現在のゲームの仕様だと車は全て架空のものとなり、カープラモをそのまま作るだけでは物足りなかったり、街を象徴するような車がプラモ化されていなかったりする。特定の車を作ろうと思うとリバリーも大変だ。本当はランポカスタムとか作りたいんだけどね。まあそれでもイッシーとかブリオッソのようにほぼまるっとそのままの車種もあるから気にしないのが一番よいんだろうけど!
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実は本当は今年の春の静岡ホビーショー合同作品展に向けて作っていたのだが、なんやかんやで完成させる事が出来ずやとこさ仕上げる事が出来た。こうして完成してニヤニヤしていると困った事に次の街の風景を作りたくなる。今度は何処を作ろうか。それを悩む時間も楽しいものである。■。