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なぜ銀行員は就活生にネガティブな印象を持たれるのか?

『就活で銀行を志望しているがあまり良い評判を聞かずに迷っている』との質問をフォロワーさんからもらった。銀行がネガティブに見られる理由を自分なりにまとめてみた。

❶ミスが許されない文化
銀行員はお金を扱うのが仕事だ。金額を間違えれば大問題になる。小さなミスも許されない厳しい環境だ。こうした背景から失敗を認めない文化があるように思う。得点することより、失点しないことに主眼が置かれる訳だ。またミスを防ぐために些細なことでも二重、三重のチェックをする傾向にあるため業務が非効率になり、社員はストレス過多になる。これは職業上、仕方ない部分もある。


❷内向き思考
ミスなく仕事をする人が多いので、業績に差がつき難い。そこで出世のためにはどうしても足の引っ張り合いになりやすい。自分のポジションを固めるために派閥ができ、その中で派閥争いが生まれる。こうして貴重なエネルギーが内向きなことに費やされ、だんだんと世の中との認識のギャップが大きくなっていく。

❸学歴志向と学閥
最近はいくらか変わりつつあるようだが、特に大手銀行では、出身大学・学閥が出世に影響を与えると言われている。特におじさんたちは、やたら〇〇さんは何年入社で△△大学出身というような会話をする。仕事に関係あるの?と思うが彼らからすれば大きな関心事だ。プライドが高いこと、さらには②に書いたような内向き思考も学閥が出来る理由かと思う。

銀行は給与水準や社会的信用も高く、就職先としてはまだまだ魅力があると思う。但し入行してから『こんなはずじゃなかった』とならないように、信頼できるOB等から話を聞きながらじっくり志望先を決めていけばよい。銀行の経営環境は厳しく、生き残るには若い人たちの新しい発想が必要とされているのは間違いないし、メガバンク等でもDXやデジタルマーケティングの分野で新しい取り組みも出てきている。会社が本気なら成長するチャンスが大きい業界だ。

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