【就活】簡単な企業研究のすすめ方
志望先の企業に内定するためには様々な準備が必要だ。大学、部活・サークル、バイト等と並行して進めるのは本当に大変だと思う。ただ個人的には企業研究にはできるだけ時間を割いて欲しいと思っている。秋、冬以降は採用に対する企業の真剣度も格段に高まり、面接での要求水準も上がってくる。ここでライバルと差別化するためには、パーソナルスキルの向上はもちろん大切であるが、どれだけ会社のことを知っているかが勝負だ。またみなさんの努力が身を結び、希望する会社に入社した後も会社(自社、同業他社)を分析できる力は常に必要とされるからだ。
そこで今回は企業研究をする際におすすめの資料を紹介する。いずれも投資家向けのIR資料で、誰でも無料で入手することができる。会社によっては請求すれば現物を自宅等に送付してくれるところもある。上場会社は投資家に対して、自社が魅力的であることをアピールしなければいけないので、IR資料の作成には各社とも力を入れている。決算資料等は難しいと敬遠する人もいるかもしれないが、外部の投資家を意識して作られているものなので見た目も綺麗だし、慣れれば問題ないはずである。
今回は大和証券Gの資料を紹介する。比較的見やすものが多く、私も普段から活用している。もちろん上場会社であれば各社とも同様の資料を作成しているので、志望先企業の資料にぜひ目を通して欲しいと思う。
【おすすめの資料】
①中期経営計画
会社が目指すべき姿になるために、今後3〜5年間に実行するべき計画をまとめたもの。会社運営の中期的なロードマップになる。売上高や利益、ROEなどの定量的な数値に加え、定性的な課題についても言及されているケースが多いので志望動機等を作成する際の参考にもなる。
◎2022年度 経営戦略説明会
②統合報告書
企業の売上や資産など法的に開示が定められた財務情報に加え、企業統治や社会的責任(CSR)、知的財産などの非財務情報も掲載されている。
◎統合報告書 2021
③有価証券報告書
株式を発行する上場企業等が開示する企業情報。投資家に対して投資判断に必要な情報を開示することを目的にしている。開示される内容は、企業の概況、事業の状況(リスク)、財務諸表等様々で、社員の平均賃金や部門別の在籍人数等も確認できる。
◎有価証券報告書(第84期)
④四半期決算説明資料
四半期ごとの決算説明資料。決算の内容をスライドを使ってわかりやすく説明している。前回、前々回との比較、また同業他社と比べることでその会社の特徴や、方向性・変化を把握することができる。
◎21年度 第4四半期
⑤個人投資家向け説明会
これは発行していない会社もあるが、個人投資家を意識して作成されているので内容が比較的平易である。
◎大和証券グループの経営戦略
もし発行されていれば、⑤から読んでみるといいかもしれない。また決算説明資料等は動画やスクリプトが付いている場合も多いので合わせて活用するといいと思う。これらの情報が整理されていればライバルとかなりの差がつき内定に近づけるはず。