Keep it up!(5/12 2024奈良クラブ 天皇杯奈良県予選観戦)
久しぶりの橿原公苑
今年のゴールデンウィークも家の仕事の手伝いがあり、7試合ぶりに勝利したホームゲームは見逃した。
その代わりに次の週末には天皇杯の奈良県予選があるから、そっちは見に行こうと計画していた。
去年の天皇杯の予選の日は朝から外出していて、帰宅後テレビ中継で後半の後半を観戦した。
北九州に移籍して行った高橋選手が大活躍した試合で、ゴールシーンに間に合ったのは嬉しかった。
今年は本戦の日程が仕事と被っていることもあり、ぜひとも予選を現地で応援しようと前日から準備していた。
ところが😥
ゴールデンウィークの最終日にもらった鼻風邪と、激しい寒暖差のせいか朝起きたらすこぶる体調が悪い。
3月ほどではないにせよ5月も繁忙期なので、休み明けバタバタの疲労もあったかもしれない。
熱はないけどなんか遠くの方で頭がずーんと重い。これは頭痛の前兆かも。
正直どうしようか迷った。
山ほどタスク抱えてんのに明日休みは取れないよ?
でもさ。
今日を逃したら私はロートにもカシマにも行けんのよ。
……
結局、行くことにした。
一応薬を飲んでおいて、大人しく座って観戦すると自分と約束をする。
大丈夫。今日の試合はきっと安心して観ていられるはず。
午前にな小雨も降った空は曇りで、気温も暑くもなくてちょうど良いし。
…どうか火が付いて途中で立ち上がりたくなりませんように。
試合が始まる。
すごく久しぶりの橿原公苑だったが程なく記憶が甦ってくる。
そうそう、ここってスタンドにいてもピッチの選手の声が聞こえるんだっけ。
あっという間にチャントにかき消されてしまうけど、この臨場感がええのよなぁ。
スタンド後列からの俯瞰視点も久しぶり。
去年の秋ごろからずっとゴール裏の民だからな。
やっぱりこっちのが断然見やすい✨
2年近く経ったけど全然見る目が育ってない私には、分かりやすいってありがたい。
ゴール裏視点にもだいぶ慣れはしたけどね。
それにしても、今日は随分視界の色が強いな。
奈良クラブの青と、対戦相手の飛鳥FCの…えっとね〜…えんじ色!(←調べた)
それにGKの緑と黄色か。
全員色濃いな。
初夏って感じの配色になってて、芝の黄緑色に映えるのでこれはこれでいい感じか。
飛鳥FCは中南和からJリーグ参入を目指しているクラブなのだそう。
今は関西1部リーグに所属。
試合を見ていて、随分守りが固いチームだなと思った。
奈良クラブがゴール前まで攻めて行っても、守備の人がびっちり埋めて塞いでいるように見える。
その一方で遠いところからでもばしばしゴールを狙って来る。
こういうのがうっかり刺さったりしたら大変だけど、結果的にはちょっとびっくりさせられたぐらいで済んでいた。
これって苦戦している試合なのかな?
何だか思うように攻められていないようにも見えるけど、だからと言ってピンチに陥ってハラハラさせられるわけでもない。
うーん?
なんだろうな?
前半開始からしばらくして、1人首を傾げてみたりして。
何かがいつもと違う。気がする。
😶?
わからないまま観戦を続ける。
何にせよ落ち着いて見られることはありがたい。
大きな山も谷もないまま時間が過ぎてゆく。
結局両者に得点はなく、0-0のまま前半が終了。
うーん。なんか思っていたのと違うな。
Jクラブとしてなんかこう、バシッ!としたのが見たいんよ。あわよくば。
気持ち的には煮え切らないが、薬が効いているのか気分はだいぶ良くなってきた。
ちょっとぐらいなら動いても大丈夫っぽい気がする。
イリュージョンデスカ?
後半。この勝負に引き分けはないのだからそろそろどちらかが決めてくるはず。
久々にスタンドから観戦していると、いつもはなかなかよく見えない選手の姿もよく見える。
噂には聞こえていたけど、下川選手。ええやん✨
クラブは本当に的確な人を獲得しているんだな、とこういう時に思い知る。
怪我から復帰したパトリック選手も、試合に出ているのをリアルで見るのはこれが初めてだ。確かホーム初勝利の時のヒーローだっけ。
今日もゴールがミタイナー。
そんな期待を抱きながら試合を眺めていたその時。
ドリブルで上がっていった下川選手がそのままシュートを放つ。
あれ?
一瞬喜びかけた手が中途半端な位置で止まる。
ボールが後方に転がって行ったね。
この角度からだとちょっとわからんのやけど、微妙に外れてたの?
いや、あのシーンでそんなことある?
数秒の逡巡の後、やっと歓喜の声が挙がる。
良かった。入ってた!
何で唐突にこんな手品みたいなことが起きるんだろう笑
これはもう持ってるとしか言いようがない🤣
何はともあれ、先制である。
よしよし。
勢いづいて、応援のボルテージも上がる。
勢い余ってアッコちゃんだけ参加する。
この1点守り切ってよ。
今日は大丈夫。絶対できるよ。
更なる追加点にも期待していたけど、結果は1-0。
奈良県代表は無事奈良クラブに決定した。
しっかり逃げ切ったとも言えるし、ちょっと物足りないような…
まあ、勝ったからよし!
本線は京都代表のVS京都産業大学。
後述の先輩の母校だったりする。
私は仕事で観戦にはいけないけれど、まあ、果報は寝て待てってことで。
健闘を祈ります。
おまけ
1ヶ月前のおはなし
(ここにサムネ画像を差し込みたいけど間に合わなかった)
(観戦に行けずにタイムラインに流れる情報のみを追いかけていた人のリアル)
去る4月24日は実は満月だった。
初めてのルヴァンカップの夜である。
月夜のナイトゲームといえばかなり幻想的なイメージで、どこかラッセンの絵のような色合いを思い浮かべていた。
実際にはしっかりピカピカ新設の照明が入っているからね、後日ハイライト映像で見たものは昼間と変わらない風景だった。
しかも土砂降りの雨で月も出てないし幻想的とは程遠い。
初のナイター公式戦は過酷な夜になったらしい。
ただ、雨降りについては恵みの雨と言ってしまえば吉とも取れる。
記念すべき試合、その対戦相手はサンフレッチェ広島。
野球派の職場の先輩にさえ「なんでそんなところと奈良が試合を?」と言わしめたほどの有名強豪クラブ。
実際どれほどの反響があったのかわからないけど、数年前までは想像もできんかったことがその時にそこで起きてたんだよ。
うわ、見たかったな😩…
考える度にそれに尽きる。
たとえそれが今まで見た事ないくらいコテンパンにやられた試合だったとしても。
そこにいた人は全員がものすごく価値のある体験をしたと思うんだ。
だってそれは未知の世界との邂逅だったんじゃないか。
その日の時点で今シーズンは無敗でJ1の上位に付けていた広島、選手の休養も取りたいだろうに、スタメンにはほぼベストメンバーを出してきたらしい。
『うちら手加減せーへんさかい』じゃけん
(すみません。広島弁わかりませんでした)
真剣勝負で挑んで来てる。
この情報をSNSで見た時に、すごいなーって思った。
ここまでして貰えるってどんだけ幸せなんよと。
奈良で本気のJ1の試合見れるってよ。
いや、見れたんですよ!!
試合が始まるまでは、あわよくば奈良が勝って下剋上(^^)vのような淡い期待は私の胸にもあった。
もしそうなったら面白い。
それでちょっと鬱屈していた心も晴れやかになるというもの。
でもまあ、そんな勢いで来られたら難しいわな。
生身でライオンと戦えって言われてる剣闘士みたいなな。
ああ、熊と鹿か。
でもせめて鹿は鹿なりの意地を見せて角のひと突きでもひと噛みでもしてくれたら良くやった! と言うだろう。
という思いも虚しく。
0-6という完膚なきまでな結果に終わる。
特に後半の最後の方は、ちょっと待ってまた失点? え? まだ入るの?
何が起きとんのや〜~~😵💫
怒涛のゴール情報に戦慄する。
J1ってこんなに恐ろしいもの?
この時奈良クラブが数的不利な状況下にあったとはつゆ知らず、次々に更新される情報を追いかけながら1人でパニックに陥った。
現場にいない人間がこんなんだから、おそらくスタンドとかゴール裏とか阿鼻叫喚だったんじゃないだろうか。
いや
そうでもない?
後日SNSにアップされたのは応援をひたすら楽しむサポーターの姿だった。
大人と子供が一緒にアッコの舞で選手を鼓舞している。
強いなあ。
こういう人達がついているから、選手たちはどんなに酷いことになってても最後まで立っていられたんだろうな。
尊敬しかないわ。
そして少し初めての観戦の夜を思い出す。
あの時は初めてのスタジアム観戦の雰囲気や試合を見て楽しむだけでなく、それを支えている人の姿を見ては感動を覚えていた。
今ちょっとだけそこに属するようになっても、やっぱり同じように揺さぶられるというか、良いもんだなと思えるのよ。
(嵐が残していったもの)
初めてのルヴァンカップは初戦敗退。
文字にすると随分シンプルだ。
一発勝負のトーナメントなので、くじ運という要素もあっただろうけど、初戦を勝ち残るのって大変なんだな。
でも、数ある先輩クラブだって大なり小なりこんな辛酸を舐めるような経験をして、研鑽を積んでいるわけなんだろうし、まだまだこれからってことで。
さて
得たものは沢山あったはず。
嵐が去った海岸には漂着物がいっぱい残ってるって言うじゃない。
こちらは海なし県民なんでまったくなじみがないけれど。
台風の後は道路上に杉葉や木の枝が散乱しているイメージしかない。
とにかく
やられてそれだけで終わりではなかったはず。
本当の強敵の堅固さを知ったとか。
足りないものが何なのかわかったとか。
どこを目指せば良いのか道筋がはっきりしたとか。
新たな伸び代が生えて来たとか。
少なくとも
ゴール裏では最近指笛を吹く人、習得しようとする人が増えている。
何で急に流行り出したのかがずっと謎だった。
でもここにきてやっと合点がいったのです。
広島のサポーターさんは指笛でブーイングをしていたんだね。
奈良のサポーター達も今後はこの新たなスキルを身につけて、レベルアップした応援を繰り出して行くことだろう。
おまけのおまけ
遂に本文を書く前におまけ部分を書き始めるに至る。
実はおまけの冒頭部分を書いている時点で天皇杯の予選決勝はその翌日だった。
試合結果がどうなったかはそれ以後の私が本編の部分にそれを書き足して行くことになるはず。
それを待ちきれずに先んじて記事を書き始めてしまったのは、長時間電車移動中で暇だったから、もとい、今となってはひと月前の話になるルヴァンカップの試合のことを是非書いておきたかったからのである。
告知を見てから行きたくて仕方なかったが、生憎都合が悪くて観に行くことはできなかった。
その後、試合を観たいろんな人達のいろんな思いが溢れているのを見る中で、自分も心を動かされ、何か書きたい!という衝動のようなものがあった。
あったけれども。
1目も試合を観ていないのに観戦記っていうのも訳わからんし?
ただでさえ、あさっての方向に全力で深掘りした記事がマガジンにピックアップされて冷や汗をかいたばかりである。
イロモノ作家化が着々と進行している😨
ここはぐっと我慢しておまけ枠に入れようと決めた。
つまり、今回は本編2本分の大長文になっているはず。
しかも観戦の間隔が空いてしまったために、1ヶ月も前のちょっと痛い記憶を掘り起こすカタチになったことはちょっと申し訳ない。