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【脳外科医が解説】脳の学習の仕組みとは?

こんにちは、皆さん。脳外科医のあみとです。

今日は「脳の学習の仕組み」についてお話ししたいと思います。

脳は、膨大な数のニューロンで形成されています。これらのニューロンは、神経伝達物質という特殊な物質を使って、情報のやり取りを行います。この情報交換の場所は「シナプス」として知られています。

シナプスのイメージ図:ニューロン同士は直接繋がっていません。
神経伝達物質を介して情報交換を行っています。


シナプスを通じて、ニューロンはグルタミン酸やGABAなどの神経伝達物質を送受信し、それによって他のニューロンとの関係を築きます。

シナプスは非常に柔軟で、使われない回路は次第に弱まり、新しい情報や経験に基づいて新しい接続を形成することができます。これが、私たちが新しいことを学ぶメカニズムの一部です。

さて、グルタミン酸とGABAは、脳内信号の大部分を占めています。グルタミン酸はニューロンの活動を促進し、一方でGABAはその活動を抑制します。この二つのバランスが、私たちの脳内で適切な情報の伝達を保証しています。

セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの他の神経伝達物質は、直接的な情報伝達よりも、全体の情報の流れを調整する役割を果たします。

学習のポイントは、同じ行動や情報の繰り返しによって、シナプスの接続が強化されることです。この接続の強化は、スポーツの向上や勉強の定着に非常に重要な要素になります。

新たなシナプス形成=学習という考えを持って、いかに効率よく新しいシナプスを形成していくかが自分のスキルを高める上で鍵になります。


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