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ヨーロッパからの一時帰国まとめ③
今回はオランダからのKLMオランダ航空成田行きで遭遇した珍しいトラブルをご紹介します。
私は一時帰国のため2022年1月27日のKL861便に乗りました。KLMを予約したのはもちろん、このコロナ禍で直行便に乗りたかったからに他なりません。普段であれば少しでも安い乗継便で、経由地でのコーヒー休憩を楽しめるタイプです。
予定フライト時間は11時間10分、アムステルダム・スキポール空港を出発したKL861便は1時間後か2時間後か、はたまた3時間後かはっきりと覚えていませんがかなり早い段階で
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
という珍しいアナウンスが流れました。ドラマなどでよく見られるアレですね。その時は一生に聞けるかどうかのレア体験だなどと思って本当に呑気でした。
フライトはそのまま飛び続けます。私は残り5時間になったところで就寝するつもりでいたので映画を観ながら起きていました。再生していた映画があと10分、観終わったら寝ようとしていたところ機長からアナウンスが入ります。少し嫌な予感がしました。
「後で詳しく説明しますが、端的に言うと残念ながらヨーロッパに戻らなければならなくなりました」
と。既にフライト全体の半分以上まで来ていたのに、です。
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「このまま日本まで飛び続けることは難しいものの、中国の空港に着陸することは適切ではありません。詳細は控えますが、急病人は高熱や他にも症状が見られ、アムステルダムの医師や他の機関とも相談したところ当人の無事を第一に考え"medically correct"(医療的に安全)な国、フィンランドのヘルシンキへ行き先を変更することとなりました。ここからは約3時間で到着の予定です」
その後は客室乗務員の方が席までいらして丁寧に説明してくださいました。情報が限られている中多くの乗客からの質問攻めで対応がとても大変だったことと思います。
やがてフライトはヘルシンキに到着し、乗客はそのまま席で待機、急病人がヘルシンキの救急車に引き渡されると私たちはまたアムステルダムに向かうこととなりました。そしてフライトの終盤には成田着陸前に提供されるはずであった「朝食」が配られ、真夜中ですが美味しくいただきました。
フライトが再びアムステルダムに戻ってきたのは約13時間後、夜中の3時です。6時半に次の対応を発表するのでその時に戻ってくるように、と言われ夜中なのでラウンジも営業しておらずひたすら出発ロビーで時間を潰しました。
6時を過ぎるとカウンター前にはたくさんの乗客が列を作っており、私も並んでみましたがKLMのアプリを開くと既に振替フライト(ヘルシンキ乗継)が提示されていたので無事離脱することができました。
このキャンセルからの振替で地味に不便だったことは、すでに出国を済ませ国際線エアサイドにいたにもかかわらず国内線扱いのヘルシンキ便(シェンゲン圏内の移動)に乗るために「入国」しなければならなかったことです。
また、KLMラウンジはシェンゲン内外サイドどちらも利用しましたが外(国際線エリア)の方が綺麗でした。普通に考えれば当然でしたね。
無事入国を済ませた私はオランダを出発し、フィンランドへ。ヘルシンキ空港はほとんどのお店が閉まっておりとても静かでした。そんなことより成田行きに乗るまでの時間を過ごす予定であったスカイチームラウンジが見当たらない・・・
意を決してフィンエアーのラウンジへ行き、KLMで購入したチケットでもラウンジを使えるのかと受付の方に聞いてみたところ問題なく使えました。前の晩一睡もできず本当に疲れていたのでコーヒーと軽食をいただけてとても助かりました。シーザーサラダが美味しかったです。
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iPadをタッチするとジュースが出てくるサーバーに大変テンション上がりました!こんなの豪邸ハウスツアーの番組でしか見たことないから。
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やっと一息ついたのも束の間、何か嫌な予感がした私はパスポートをパラパラとめくっていると、あることに気づきます。
「フィンランド出国のスタンプがない!」
オランダで再入国したので、フィンランドでは出国しないと辻褄が合わないのです。すぐさま出国ゲートへ戻り事情を説明すると「EU加盟国の居住者には出国スタンプを押さないから、必要なら最初に言わないといけないよ」と。
そんなの知らない。
そこで食い下がった私は「フィンランドの出国スタンプがないと日本の入国で困るからお願い!!」と頼んで事なきを得ました。
電子パスポートなのでちゃんと記録は残っているし、スタンプがなくても大丈夫らしいです。そもそもスタンプは短期滞在者の日数カウントに使われるため、シェンゲン圏のビザ保持者にはそもそもオーバーステイの概念がないのでどうぞご自由にということがわかりました。
こうして最初の出発から26時間後に無事日本行きの飛行機に乗れました。KLMが代わりに手配したフィンエアーは、日本人のフライトアテンダントさんが何名か乗務されていて安心感がありました。安心しすぎて爆睡し、朝食を逃してしまったことだけが大変心残りであります。
最後までお読みいただきありがとうございました。