ムーミンと村上春樹

本日自動車免許更新に行ってきました。新型コロナの影響なのか、前回に比べてかなり時間がかかりました。

免許更新といえばあっさりと期限が切れてしまったライセンスがあります。

それは教員免許。ちなみに英語科。

わたしは高等学校しか取らなかったので受けたカリキュラムが少ない方ですが、それでも苦労した割に一度も効力を発揮せずに紙切れと化しました。

友人に教員がいて、更新のための講座を受けに行った話を聞くたびに、そろそろ期限切れかとぼんやりと思っていましたが、頭の片隅にも残らないほど、そういえば持っていたものと私にはふと思い出す存在でしかありませんでした。

人見知りの性格のせいか、苦痛でお腹を痛めながら耐えて耐えて耐え続けた教育実習の苦労もすっかり遠い記憶で、思い出すのはムーミンと村上春樹だけ。

何故ムーミンかというと、私は2学年の英語科を担当したのですが、わたしの担当箇所が、「ムーミンの作者の生い立ち」でした。

戦下でヒットラーの勢力に抗った作者が生み出したムーミン。英文法の理解を深めなきゃいけないのに、そっちのけでムーミンの世界にはまり、「これはまさに哲学ですね!」と目をキラキラさせて興奮しながら指導教員に伝えたら、「そういうことは一切授業に入れないで。英語を教えて、教科書に載ってないことは教えないで」ときつく指導を受けました。教員ってつまんないなあって感じて、教員に就くことに全く興味を持てなくなりました。

ムーミンの話は人の心の深いところを突く感じが良いです。不器用というか人間臭くが感じられるところが私がムーミンを好きな理由なのかもしれません。

そういえば、大学卒業後のふらりイギリスひとり旅でトランジットのため初めてヘルシンキに降り立ったけど、あの北欧の空気感は居心地が良くて好きですし、今でもほんのりとムーミンは好きだから、また読んでみようかなあと最近ぼんやりと思います。付け加えると、今年2020年は、ムーミン75周年の記念すべき年です。

そんなこんなでやっと苦痛の教員実習も終わるぞという最終日に校長室に一同で校長先生に挨拶に行った際、村上春樹好きという校長先生から1冊の本をいただきました。

「教員を目指すあなた達に読んで欲しい1冊です。先生(実習生)個々へのメッセージも書きましたので、どうか心に刻んでください」とのこと。

贈られた本がこちら。

村上春樹著『風の歌を聴け』

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ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

うーむ、私には何も響かずで、ごめんなさい。

(付箋が2カ所についているけど、、、私が貼った?)

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ドックイアするのは、グッときた文に出会ったときにする私の癖だけど、どの文だ???わからぬ。

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当時通学中に読んでいたのが、イアン・マキューアン著の『贖罪』で、そちらの作品にガツンとやられていたせいか、読んだはずなのに内容も感じたことも全く何も思い出せないです。

でも今読み返す気にもなれなくて。。。

そんな感じだから教員免許に対してもふんわりとしか思わないんだろうな。

それはさておき肝心な自動車免許は、視力が片眼0.3でありながらもなんとか条件を満たして無事更新できました。

でも出来上がった免許証を見て苦笑い。相変わらずぽやっとした、ぼんやりと上を見ている間抜けな表情で愕然としました。この写真とまた5年付き合います。






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