お正月の記録
2025年1月4日
8:30
母親の声で目が覚める。
夜中に熱にうなされて全然寝れなくて、
大暴れしながら寝た感触が残っている。
昨日まで熱心にみていた駅伝がなくて寂しい。
もう熱はない。まだうとうとする。
11:00
再び起床。やっとゆっくり寝ることができた。
たくさん寝れるってやっぱり元気な証。
早じまいと言っていた病院はまだ開いているだろうか。
11:30
今年はじめての外気は冷たい。
やっと自分の部屋から出れた。
鼻の奥の綿棒の感触がまだ残る。
申し訳程度に近所の神社に初詣。
頼むから健康でいさせてくれ。
12:30
帰宅。また自分の部屋に篭る。
妹がカレーうどんを作ってくれた。
着替えたばかりのパーカーを早速汚す。
14:30
家族がみんな出かけてしまった。
リビングでルンバが暴れる音だけがする。
留守番中の犬ってこういう気持ちなんだろうな、などと思いながら寝落ち。
17:30
家族が帰ってきた。
アップルパイが紅茶と共に運ばれてくる。
ザ・具合悪い人の特権を感じてニマニマする。
18:00
急に思い立ったので部屋を掃除。
数年分の公的書類を整理する快挙を達成。
引くほど抜けた髪が落ちているので全回収。
19:30
気づいたら夕ご飯の時間。
お盆で自分の部屋に運ばれてくる瞬間、存在しない私の尻尾がブンブン揺れる気がするくらい嬉しい。
また犬のような気持ちになりながら野菜炒め。
20:30
昨日は映画を観たので今日は本を読もうと思う。
けどなかなか話が前に進まなくてモヤモヤ。
30分くらい読んだつもりだったのに10分しか経ってない。降参してインスタを開く。
21:00
TVerのリアルタイム配信だけが私とリビングを繋いでくれる。母に実況のLINEをしても、数秒時差があるからなのか無視される。切ない。
23:00
お風呂に入ることを許される。
今年に入って初。念願すぎる。
嬉しくてまた尻尾ブンブンが止まらない。
0:30
やっとお風呂に入れた。
私の痕跡を1ミリも残さぬように浴槽を念入りに洗う。どうにかまともな人間に戻ることができた感覚。
1:00
部屋を暗くして寝る準備。
爪の手入れをして、ルームフレグランスをシュッとした時、今日ずっと自分の嗅覚が奪われていたことに気がつく。一時的なことだとはわかっていても、世界を楽しむ要素がひとつ奪われたという事実は切ない。
味覚はまだあることを飲み薬で確認。大丈夫。
1:30
悲しみが止まらなくて、とりあえずこの切ない1日を書き出そうと思い立つ。どうしていつも文章を書きたくなるのは真夜中なんだろう。
寝るまでに、と思っていたプレイリストがとっくに止まった。静寂の中どうにか眠る。