二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑩
美童⑨〔二次創作・愛の温度〕
目にしているものが、理解できなかった。
美しい青年どうしの接吻。
しかも、二人とも、私を愛してると言っていたのだ。
愛してると。
そして一人は諦めると言ってきた。
その一人にもう一人が、それも諦めると言っていないほうのもう一人が、キス…
私はいま
何を
見たの………
その場を走り去ったヒョンスを、追おうとしたのはジョンソンだったが、言葉は態度とずれていた。
ジョンウさん追ったげて!
僕はいいから!
よくない。
俺の答えにジョンソンはびっくりしたように俺を見た。
俺は続けた。
ヒョンスは強い。
自分で傷を舐めて立ち上がれる。
今はおまえのほうが弱ってる。
弱ってない!
僕は大丈夫だからヒョンスさんを!
こんなことをわざわざ言うほど弱ってる。
自分でも気づいたようだった。
僕は何も守れないのか……
こどもだからな。
ジョンソンはキッと俺を見たが、次の瞬間ため息をついて、ソファに身を沈めた。
うちにはアシスタントのギョンがいる。
頭を整理できるとは思わなかった。
終夜営業のバーガーショップに入って自分が落ち着くのを待った。
いつから。
私より前?
後?
あの先も?
ああああっ。
全くわからない。
そうだ、グッドスープ。
突然BLで作ってくれと言われた。
女優とシェフの恋物語だったのに、投資家と、シェフの……
ジョンウさんは
何を読みたいんだろう?
物書きのサガ。
転んだだけでは終わらない。
いつしか私はグッドスープの直しに集中していた。
グッドスープは電話に出ない・初稿
投資家のウォンは若いが見所のあるシェフ、ヒョクを抜擢して店を持たせる。
映像制作会社も持っているウォンはヒョクに料理番組も持たせたので、マスコミとSNS検索とで同時に人気が上がり、店はどんどん人気が上がる。
そこに女優が連れて来られる。
ミン・ヨナ。
彼女はシェフ役をするための役作りの一環で店に連れてこられたのだが、何をさせてもぜんぜん駄目という全く使えない女性だった!!
何にもできないヨナに、シェフ道の一から叩き込もうとするヒョクだったが、本当に、何をやらせてもだめ。
野菜一つうまく洗えない不思議。
これで女優が務まるのか?
でもヨナにはたった一つだけ特技があって、どんなお客様も必ず笑顔にしてくれるのだった……
このヨナとヒョクが恋に落ちてゆくのが私の初稿だった。
ほのぼのな恋のほのぼのな行方。
だったのだが…