さんたがーるず〔他サイト企画参加用覚え3〕
イブの夜
町にはサンタ服があふれた
サンタ
それも女の子の
たわわな胸や細い腰が
赤いドレスにくるまれている
裾丈はうんと短い
今ではほとんど絶滅した、マッチ箱程度の大きさのものを配っている
めりーくりすます
ないすくりすます
繰り返される声は鈴の音のよう
主として男性が、いや、女性たちさえもうっとりと、受け取ってゆく
イブが終わる
戻ってきたがーるずは、変身を解く
たわわな胸も細い腰もミニスカも、全部体表の模様構造にすぎず
目などは縦型の左右のスリットにすぎない
そんなかれらがにやりと笑ってあるスイッチを見る
一人がそれを押す
2024年12月25日未明
地球は無数の超小型の核兵器の一斉爆発で
この宇宙からかき消えたのだった
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それでも地球は回っている