二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑪
美童⑩〔二次創作・愛の温度〕
ヨナとヒョクが恋に落ちる。
グッドスープの日常が乱される。
それでもそうした変化が、グッドスープをよりよくする。
そしてヒョクが自立し、ヨナと結ばれてハッピーエンド。
夢のあるオチだ。
でもジョンウさんは、ウォンとヒョクであやを作れと言った。
BLになっても構わないと。
韓国社会の一般視聴者は、美しい出演者は望むけど、BLを描かれることは嫌う。
どうしても見たい人は、密かに二次創作するか、日本のアンダーグラウンドなメディアを視聴するのだ。
なのにあえてBLで描けと言ったのは、私にそれとなく、自分たちの関係に気づかせたかったということなのだろうか。
気づかせて、私たちを裂く。
ああでも、私たちはもう別れてしまってる。
ジョンウさんの依頼は、余計な一打だった…という…こと…?
違う。
ジョンウさんもジョンソンも、もともとは、あんなこと、公にする気はなかったはずだ。
ついこの間まで、私とジョンソンは不可分だったのだから。
そこに業を煮やしたジョンウさんが、ちょっと揺さぶりを、私にかけようと?
これはあったかもしれない。
でもたぶん感情は、半ば以上、『反則刑事』を降ろされた私への励ましで、残りの中のちょっとだけ、真実を告げたくなったのだ…人生のスパイスに。
ところが私が改訂稿を書き上げる前に、私とジョンソンは別れてしまった。
スパイスは全く意味をなさなかったのだ。
そしてジョンソンは、思いあまってジョンウさんのところへ泣きに行った。
私のところで泣けないから。
ホンアの前でもウォンジュンさんの前でも泣けないから。
それでジョンウさんのところで泣いたのだ。
そこまで私が追いつめてしまったのだ。
ジョンソンはもともと、good soupのことで、ジョンウさんに逆らえない立場だった。
やっとお店の権利を買い取ったら、お母様の借財の話が出てきた。
年若いジョンソンが動じ、恥じるのは当たり前だ。
なのに私はそんなジョンソンを責めたのだ。
何のことはない。
愛に甘えていたのは私自身だったのだ。