双子に生まれたい、双子がいいって思ってたのに、ぼくはひとりっこ。
つまんないのでおとうとをつくった。
おとうとの名は慶二郎。
ぼくとちがって活発で、スポーツが得意で歌もうまいんだ。
みなが慶二郎を見る。
すてきだなあ、かっこいいなあと。
ぼくは最初はうれしかったんだけど、いつからだろ、慶二郎のことが
だんだんうっとうしくなってきたんだ。
ぼくの大好きな飯野たまみまでが、慶二郎派だと知ったとき、ぼくはついに慶二郎を『ころした』。
いたことを、いなかったことにするだけだもん、手間はないし、みんなの関心も何日かで消える・・・はずだったのに・・・

ぼくの前にはぼくと同じ顔の、同じ体型の少年の死体。
もしかして、ぼくは最初からふたごだったのだろうか?




#30年前の四百字小説
#テーマは・ふたご・でした

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NN/わがまま旦那と再同居開始(>_<。)ウットーシー
それでも地球は回っている