二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑨
美童⑧〔二次創作・愛の温度〕
ヒョンスさんの力になれたのはジョンウさん。
仕事。
家族。
病気。
何より僕には人を支える以前に、自分のことも支えられない実の母親を看る道義がある。
義務はない。
道義にすぎない。
でも母は一人ではだめな人で、一人にしたら今回のような迷惑を、きっとまた世間にかける。
僕は決断しなくてはならない…
ジョンソンが、私に別れを言ってきた。
リアルの役に立たない、それでも私の大切な、美しいシェフ人形。
私はジョンソンを失う。
私はジョンソンを失う。
私は、ジョンソンを、失う…
自宅にジョンソンがやってきた。
こともあろうに俺に泣きついてくるのか。
あざ笑ってやろうとしたけれど、俺にとってジョンソンは、弟であり、愛人であり、事業をともにした同志だった。
母親を選んで生まれてくることができたら!!
あんな女じゃなかったら!!
本気で泣いている。
ああ。
おまえはやはりまだこどもなのだ…
思わず髪をくしゃっとやる。
睦んだ時間が溢れ出すように蘇る。
おまえに罪なくして、俺の恨みを買い、ヒョンスの親たちの侮りを受け、いまヒョンスにも距離を置かれている。
おまえを孤独にしてしまったものは、俺か?親か?運命(さだめ)か?
髪にやった指が、ジョンソンの頬を撫でて下がる。
唇を寄せる。
涙に濡れたおまえは拒まなかったが、もっと悪いことが起きた。
その場にヒョンスが来あわせたのだ。
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それでも地球は回っている