大きな栗の木の下で

オバQでは、Oちゃんが好きだ。
何でもできるのに

バケラッタ

しか言えない(言わない)。
かわいい(笑)。
私は彼がお遊戯の、

大きな栗の木の下で

がやりたくて、それも誰かとやりたくて、あちらこちらでいろんな人、いろんなものと踊ってみる話を書いたことがある。
何かを執拗に繰り返す、繰り返したがる幼児のこだわりを念頭に置いて書いたのだった。
やたら挨拶ペコリする子、鍵を持ってたい子、等々いるなかで、私の知ってる赤ちゃんは、乾杯が大好きだった。
哺乳瓶で、コップで、ドリンクボトルで、果物でも!
何かといえば乾杯したがった。
そんな彼ももうハタチ。
この間ファミレスでバイトしてるのに出くわした。

△△子のママだよ

と囁いたら、うわあって顔した。
その顔には乾杯坊やだった頃の面影めっちゃあった。
ママ友どうし、こどもどうし。
20年も経てば互いに忘れちゃう。
でもそこに、思い出はそれでも確実にあって、私はコツンとぶつけ合ったもろもろの感触を、昨日のことのように覚えている。
もうハタチ過ぎてる。
あの子が最近ぶつけてるのは、きっとグラスやジョッキだろうね。

大学生。
飲み会。
そしてバイト先はファミレス。
くれぐれもコロナ用心するんだよ?


それでも地球は回っている