322といえば
プリンプトン322(Plimpton 322)。
プリンプトン322は、
バビロニア数学
について記された粘土板の、最も有名なものの一つ。
呼び名の由来はコロンビア大学にある、G・A・プリンプトンの収集の粘土板の、322番目のものであることから。
約五十万ものバビロニアの粘土板が19世紀初頭から発掘されてきた、その内の数千のものが、
数学の性質について
のものだったらしい。
プリンプトン322は紀元前1800年頃に書かれたものとされており、
4列15行の表
に
その時代の楔形文字
で数字が記されているという。
プリンプトン322は所々欠損している粘土板だそうで、サイズは
幅約13cm/
高さ9cm/
厚さ2cm/
ていど。
ニューヨークの出版業者ジョージ・A・プリンプトンが、考古学商エドガー・J・バンクスから1922年頃に購入
したものだという。
この粘土板は、以前は、
直角三角形の辺
とか、
ピタゴラス数
だとか、
三角関数
だとかといわれてきたが、
アメリカ数学協会
と
エレノア・ロブソンら
の解釈が世間の納得を得られたようだ。
その解釈は、
プリンプトン322の作者は、プロの数学者でもアマチュアでもない。
むしろ作者は教師で、
プリンプトン322は練習用の課題
であると思われる。
(エレノア・ロブソン説。2003年)
エレノアたちは2003年、アメリカ数学協会(Mathematical Association of America。略してMAA)から、レスター・R・フォード賞を受けたという。
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